「処刑軍団ザップ」(スプラッター)

「処刑軍団ザップ」(1970年 アメリカ 83分)

監督・脚本  デヴィッド・E・ダーストン

出演 バスカール、ジャディーン・ウォン


 2回目になりますが、今回はスプラッター映画を取り上げます。

 スプラッター系は血やグロテスク、暴力的な描写など、苦手な人は本当に苦手なジャンルだと思いますのでご注意を。


 ある小さな街に悪魔崇拝を行うヒッピー集団、今で言うパリピ共がやってきます。

 彼らは街で好き放題に暴れまわり、周囲の人々に迷惑をかけていきます。

 そんなパリピ共に腹を立てたパン屋の少年は、店の売り物であるパイに狂犬病になった犬の血を入れ、それをパリピ共に食べさせます。

 パイを食べたパリピ共は体調を崩し、やがて理性を失い、発狂。ゾンビのような状態になり、街中がパニックに……。


 70年代初期のスプラッター映画。この狂犬病による病気感染が原因で惨劇が起きる設定は、アメリカで公開された1970年当時としては斬新で、後の感染系パニックホラーの先駆けだったそうです。

 この映画に出てくるパリピ共はパイを食べたことで発狂し、口から泡を吹くんですが、とにかくそれが汚い(そこはどうでもいだろ)。


 また、タイトルになっている「処刑軍団ザップ」という名前は作中、一切出てきません。登場人物にもザップというキャラは居ません。

 誰だよ、ザップって。

※本国での原題は「I Drink Your Blood」。「処刑軍団ザップ」は当時の日本の映画関係者が付けた邦題である。


 この映画から学べる教訓としては、怪しい集団には注意することと、悪さばかりやっていると思わぬところで痛い目に遭うということでしょうか。

 ただ、この場合、痛いどころのレベルじゃないですが……。


 ちなみに、アメリカ映画では「ヒッピー」と呼ばれる集団がよく出てくるので、ここで補足を。


「ヒッピー」

 1960年代に登場したアメリカの社会や文化に対して、反発していた集団。所謂、カウンターカルチャー。長髪や長いひげ、奇抜な服装をし、ドラッグやサイケな音楽を好み、自由に行動、生活することでアメリカに対して反発していた集団だそうです。

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