恐い部屋
Cecile
第1話
今日は8月某日だ。この時期だから、私が昔経験した事を書いてみようかな?! あれは今から35年位前の頃だったかなぁ…。まだ24歳位だった時に、東京にあるホテルで2年位働いていた事がある。ある 大使館のすぐ隣にあるホテルだ。 そこに横浜から毎日朝早く起きて通っていたが、大きなホテルで、そのホテルの中にある軽食屋で働いていた。 そこはハンバーガーやサンドイッチを出す店で、ホットドッグや、冷凍ビザも2種類あった。後は色々なジュースに、ビールだ。生 ビールと缶ビールだ。ソフトクリームとアイスクリームも一種類あった。確かそんな風だった。 そこで私はレジ打ちをしたり、肉を焼いたりして、ハンバーガーやサンドイッチを作っていた。又、発注もした。そうして全てをやっていた。 そうして週末も、土日両方ともいつも殆ど出ていた。 だが金曜日の夜には、赤坂見附に当時あった、割と有名なディスコへ頻繁に通っていた。六本木へも、勤務先から近かったから同僚とたまに行っていたが、東京では、私は その赤坂見附にあるディスコの常連だった。(他にも横浜のディスコや、横須賀にも行き付けの店が幾つも当時はあったが。) で、ディスコ仲間の女の子の友達も割と多くいたが、皆そのディスコから遠くに住んでいたりで、だから私はいつもそこが終わると、大概は自分の勤務しているそのホテルヘ戻り、更衣室に幾つもある小さな小部屋のベッドに寝てから、翌日は朝早くに更衣室にあるシャワーを浴びて、制服に着替えてから出勤していた。 だが余り頻繁だと変に思われる。同じ職場の中年の男性スタッフに注意をされたり、嫌味を言われたりした。噂では私をかなり気に入っているらしかったが、太った中年の独身男だった。そして時間の関係から、この人とは殆ど毎日同じシフトだった。 だから自分の働くホテルへ戻らずにビジネスホテルや、普通のホテルを利用して一泊してから朝早くに出て勤務先へ戻ったりも良くしていた。 それで事前に予約をしてから、そうしたホテルを利用していた。 ホテル代は少し勿体ないとは思ったが、ディスコで大量のお酒を飲みながら踊ったりしていたので、とにかくそこが終わると早くに横になりたかった。又そうしないと次の日にはきつくて仕事にならなかった。仕事が拷問の様に辛くなった。何せ週末は、店は凄く混んだからだ。 そしてある時、私は予約したそのホテルへ又タクシーで行き、フロントへ行って名前を 告げた。 確かいつも何時位にチェックインすると伝えていたが、何せ週末はホテルも泊まり客が 多い。カップルが皆泊まるから、早くに予約をしないと、皆部屋は取られてしまう! 私はその日、着くと行った時間帯から少し 遅れたのかもしれない。とにかく私が着いて、当然の様にチェックインしようとすると、フロントにいた若い男達二人は慌てた。 片方の男の手違いで、私の予約した部屋を、飛び入りで来たカップルヘあてがってしまった様だった!! 私は慌てた。ちゃんとに予約を入れたのだからと何度も言って責めた。何しろ、もう疲れて早く部屋に入り、くつろぎたい。横になりたいのだから。
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