唖然、茫然……コロナの厄落とし
ただいま、私はあのコロナ感染症に陽性反応が出てしまい自宅療養をしている。
今回の話はまさに【唖然、茫然】の連続だった。
ことの初めは先週の木曜日。
その昨夜から非常に激しい頭痛に見舞われた。直感的に『あー、これはぶっ倒れるやつだ』と悟り、木曜日の朝の9時まで、かなり苦しかった。9時になったので外来として病院に訪れる。
その時は頭の片隅には【コロナ】の言葉はあった。咳が出たり、喉が痛いし、鼻水も出るし、熱も上がり……こりゃあまずい。
そして、またもや野外に放り出される。検査のためとはいえ、コロナ感染症は野外の放置プレイは鉄板ネタか。
まあ真夜中にされるよりは幾分かはマシだと思った。適切な治療を受けられるなら。
そうして病院に駆け込み約3時間後……コロナ感染症になってしまった。嫌な予感は確かにしていたが、同じホームに陽性反応者がいたので私も罹ったかなと考えていたけど、陽性反応を告げられてもさほど驚きもしなかった。
(だろうね。そうだと思った)
心の中の声はその一言で片付いている。
さて、次はコロナ感染症の時の過ごし方のレクチャーだ。まあ自宅療養な訳だか正直、その療養のやり方は普段の筆者の暮らし方と何にも変わらない。
かかりつけ医お墨付きの【引きこもりん】みたいな人間なので、それをすればよろしいとそういう訳であった。外に出るのを極端に嫌うような人間だからね。ここは国から公認で【引きこもりん】になれと言うならなりましょう。
引きこもりんになっている間に物件の話を進めようと不動産屋から打診を受けた。審査に通ってしまえば筆者はその物件には入れるという不動産屋の人を信じてみることにした。
そこで先に審査を通して完治すると同時に内見、契約の流れになるようにする。筆者の場合だと更に生活保護の兼ね合いもあるので、入る日にちから2週間前には書類も揃えないとならない。
そこそこ焦っていた。
でも、焦りは何も生まれないし、焦った所で何にもならないのも知っている。この付近の日にちはとにかく、焦っていた。
『このままじゃ永遠に入れないぞ』
不動産屋には今回はある程度、精神疾患の言葉をオープンにして話した。余計な勘繰りをされて墓穴を掘るなら、その轍を踏まないように、あらかじめ腹を割って話したと思う。
事態はコロナ感染と同時に動き出す。
まるでコロナ感染が厄落としのように働いて。
この原稿を書いている前日に審査が通りましたとの僥倖の話を頂く。
話はどんどん現実味を帯びて進んできた。
とりあえず、でもあのクソサビ管のあからさまな態度にはムカついた。
コロナに罹ってしまいましたと報告したら
『近寄らないで! 嫌だから!』
ああ、そうですか。
お前もいずれ、コロナに罹ってそのリアクション取られたら傷つくと思うけど、そんなリアクションを取りますか。
まあいい。
そんなクソの肥溜めから出られる筆者は幸運だなってつくづく思った。
これでもう、アイツラとは別れられる。真っ当な人間の住む社会へ出られる。
正直、もう【ゴミ】の生活は嫌だったからね。
筆者はもう知らん。
新しい船出に余計な記憶を棄て去り、未来へ漕ぎ出してやろう。
あんな負け犬に構う暇などないわ!
未来はこれから、筆者が自ら切り拓いてやるわ!
とりあえず、でも、今は自宅療養を楽しみながら、しっかりと休もうと思う。
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