ボディ接触
バブみ道日丿宮組
お題:急な秋 制限時間:15分
ボディ接触
空が青から、赤に。
そして深淵に変わる時、日付が変わる。
季節が秋になったからというべきか、少し肌寒い感触がする。
「……」
こんな遅くまで生徒を拘束するなんて、さすが体育教師は脳筋だ。
できないものができないなんだから、早々に諦めるべきだ。
第一に、逆上がりができなくたって、死ぬことはない。むしろできない人のほうがいいんじゃないか。
おまけに懸垂、跳び箱10段、側転にバク転。
いろんなことができるまで残された。
満面の笑みで一発合格してった生徒たちは、特殊な才能があるといえるだろうが、体育の成績は皆低かった。なぜだろうか。
もちろん一番低いのは私だが、体育教師は毎度のことのように身体を触って、フォローしようとしてくる。他の生徒には一切触ろうとしないのに、どうして私だけがそうされるのか。
疑問だ。ただのセクハラじゃないか。
訴えてやろうか。エロいのは父さんだけで十分だ。
「……ただいま」
玄関の鍵を開けて、我が家に帰還。
遅い時間だというのに、リビングの電気はついてた。
誰が待ってるのか、もはや考えるまでもない。
「遅かったな。さぁお風呂に入ろうか」
父親が入浴セットと、私の着替えを持ってた(もちろん下着まで)。
「父さん、もう私高校生だよ? 一緒に入るのはおかしいと思うんだ」
「そんなことはない。家族愛はいつまで経っても大事なことさ」
そういうものだろうか。
「はぁ……仕方ないな」
荷物を部屋に持っていこうとすると、父さんに手を掴まれた。
「ほら、入るぞ」
「荷物ぐらい置かせてよ」
「そんなものリビングに置いておきなさい」
どれだけ入りたいんだ、この父親は。
「わかったから、引っ張らないで」
それから、数十分間濃密なボディ接触……(接続間近)をお風呂でさんざんと過ごし、母さんが作ってくれた晩ごはんを食べて、部屋に戻った。
戻り際に父さんにキスされたが、もういつものことだと諦めた。
「……自由時間がないな」
深夜2時。もうほとんどの学生は眠りにつく。
私も当然同じ行動をとる。
「……はぁ」
下着がすぅすぅする。
なんでこんなエッチな下着を父さんは選んだのだろうか。
これじゃぁ、ただの痴女じゃないか。
履き替えようかと悩んでると、睡魔が襲い始めてそのまま寝てしまった。
ボディ接触 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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