第55話 残り四人

 紫色の世界。

 カンサロウケ・ジャニュをしまおうとしていたアラタ。

 そこを狙うヒサノリ。セプテンが、ジャニュに襲いかかる。

 ジャニュがある程度のダメージを受けているため、セプテンが追い打ちをかけたのだ。

 気づいたアラタが、寸前で大剣を回避させる。

「やめろ!」

 アラタの言葉に反応しないヒサノリ。

 仕方なく、ジャニュに攻撃の指示を出すアラタ。ガキン。大剣を受け流し、逆に剣でダメージを与えた。

「何をする」

「それはこっちのセリフだ」

 リーチの差は、素早さで埋めていた。さらに、ロウケの力を持つジャニュのほうが力は強い。

 すこし軽めの金属音が鳴る。

 同じく軽そうな鎧のフェブは、様子を見ていた。ミズチの命令のままに。

 ガシャンガシャンと音を立て、追い詰められていくセプテン。

 そこを、フェブが狙っていた。

「ラストアーツ!」

「お、おい」

 アラタの止める間もなく、特別な大技が放たれた。太刀筋たちすじを目で追うのは難しい。

 唐竹割からたけわり・改がヒットした。

「ぐっ。愚か者どもが……」

 ヒサノリが倒れた。光になる、カンサ・セプテン。勇伊ゆういヒサノリが脱落した。

 バトルロイヤルの参加者は、現時点で残り四人。

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