第13話 和歌山剣、奈良剣

「やって来ました! 梅干し!」

 ユリたちは和歌山県にやって来た。

「梅干しは何処かな?」

 ユリは和歌山県の地図を見る。

「白浜アドベンチャーワールドに行こう! テレポーテーション!」

 瞬間移動も慣れたユリ。


「たどり着きました! パンダの里!」

 ユリたちは白浜アドベンチャーワールドにたどり着いた。

「さあ! 梅パンダを食べるわよ!」

 ユリは好き嫌いはない。

「やめなさい! 動物愛護法違反で訴えるわよ! 私は和歌山県のアイドル候補生レイ! おまえの好き勝手にはさせないぞ! くらえ! 動物虐待者! これが私の和歌山剣! 奥義! メジロ!」

 レイは攻撃してくる。

「負けるもんか! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

「兵庫剣! 奥義! コウノトリ!」

「大阪府剣! 奥義! イチョウ!」

「京都府剣! 奥義! 枝垂桜!」

 ユリたちも反撃する。

「やるわね!」

「そっちこそ!」

 ユリたちは剣と刀を混じらせて互いを認め合う。


「そこまでだ! 私は世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪! 梅干しパンダだ! くらえ! アイドル候補生ども! 梅干しパンダ・ボム!」

 現れた妖怪が爆弾で攻撃してくる。

「ギャアアアアアアー!」

 ユリたちは爆風で吹き飛ばされる。

「許さんぞ! レイ! 一緒に戦おう!」

「おお! 和歌山の平和は私が守る!」

 レイが仲間に加わった。

「いくぞ! 妖怪! これが私たちの都道府剣5連撃!」

 ユリたちのコンビネーション攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 妖怪を倒した。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 ユリたちは戦いに勝利した。

「勝ったので和歌山の歌を歌います! パンダ! みかん! 梅干し! それが和歌山!」

 支離滅裂!

「次は大仏の鼻くそと鹿せんべいだ!」

 ユリたちは奈良に向かう。


「黒竜様。和歌山も負けちゃいましたね。リュウリュウ。」

 小竜が黒竜に敗戦を報告する。

「私が黒竜なら、白竜、赤竜とかのカラー竜もいるよね。海竜、山竜、竜神など最後に竜とつければドラゴン確定のフィーバータイムだ。」

 黒竜は細かいことは気にしない。

「ということは、例えば鬼で試してみよう。赤鬼、海鬼、鬼神・・・・・・何でもできるわ。青蜘蛛、蜘蛛神・・・・・・。赤ゴブリン、ゴブリン神・・・・・・。何でもできるね。」

 少し賢くなった黒竜であった。

「アイドル候補生はいつになったら倒すのやら。リュウリュウ。」

 小竜は呆れていた。

 つづく。


「やって来ました! 鹿せんべい!」

 ユリたちは奈良県にやって来た。

「鹿せんべいは何処かな?」

 奈良県の地図を眺める。

「法隆寺にしよう! テレポーテーション!」

 ユリの鹿せんべいを求め瞬間移動する。


「たどり着きました! 法隆寺!」

 ユリたちは法隆寺にたどり着いた。

「さあ! 鹿せんべいを食べるわよ!」

 ユリは鹿せんべいを鹿と戦いながら食べる。

「やめろ! 奈良の鹿をいじめるな!」

 そこに女の子が現れる。

「何者だ!」

 省略せずにたまには聞いてみた。

「私は奈良のアイドル候補生のナオだ! くらえ! 奈良剣! 奥義! コマドリ!」

 奈良の

アイドル候補生のナオが攻撃してくる。

「なんのその! くらえ! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

 ユリは応戦する。

「やるわね!」

「あなたこそ!」

 アイドル候補生は戦いながらお互いを認め合う。


「死ね! アイドル候補生ども!」

 そこに爆弾が飛んでくる。

「ギャアアアアアアー!」

 ユリたちは爆弾に吹き飛ばされる。

「何者だ!?」

 ユリは尋ねてみた。

「私は世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪! 鹿せんべいだ! くらえ! アイドル候補生ども! 鹿せんべい・ボム!」

 妖怪は爆弾で攻撃してくる。

「ナオ! 一時休戦よ!」

「そうね! 一緒に戦いましょう!」

 ナオが仲間に加わった。

「いくぞ! 鹿せんべい! くらえ! 都道府剣6連撃!」

 ユリたちのコンビネーション攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 妖怪は倒された。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 ユリたちは勝利を喜んだ。

「それでは奈良の歌を歌います! シカシカ! シカシカ! シカ~!」

 勝利の歌も大変である。

「次は鮒を食うぞ! テレポーテーション!」

 ユリは滋賀県に向かうそうだ。


「黒竜様。今度から私たちは竜1号とか、竜の手下1号とかになるみたいですよ?」

 小竜が親分の黒竜に尋ねる。

「どうせ、どこかで煮詰まって竜1号から黒竜に戻る日が来るに違いない。」

 その通り。ちゃんと識別できる名前があるのなら、改名してもいいだろう。

「本当に黒竜様は動じませんね。」

「だって絶対的な強さを持つ黒竜ですから。アハッ!」

 無敵の黒竜さん。

 つづく。


 おまけ。

「1話1000字もいかない。」これ尺のためには「パンダかわいい!」とか「梅干し酸っぱい!」とかのシーンを足せということなんだろう。でも格闘ゲームやスマホゲームではスキップされるのがオチ。RPGでも会話は流してレベル上げとボスを倒しに行くだけなんだよね。それとも日常モノの様にタイトルと関係なく日常の会話ばかりしていればいいのだろうか? 


「白紙から作ろう。」

 もう何でも出来過ぎで、何にもできない。ということで0から始めよう。インフレでもあるが最初から強いという状態過ぎて一瞬で終わる。形ができているといえば製作が楽でいいのだが、同じことの繰り返しで飽きてしまう。

「1号」「あ」「A」「ア」「a」これで名前問題も解決。これの連番にすればいいのだ。後は名前が付けたくなったら名前を付けよう。澁谷かのんも渋谷かな、渋井谷子も名前の付け方は変わらない。本当にプロやヒット作も適当に名前を付けているのだ。逆にいえば同レベル。内容は無理なストーリーもある。あくまでも大人の事情で商業ベースなのだろう。声優さんも売れるから乗っかるだろうし、コンサートしてお金儲けなアイドル作品。

「1号」に異世界ファンタジーであろうが、現代のファンタジーだろうが、アイドルモノだろうが、ロボット宇宙戦争ものだろうが、山でキャンプだろうが、百人一首だろうが、全ジャンルをやってもらえばいいのだ。これで名前問題も解決。毎回考えなくていい。良きせぬ所から名前問題の解決策が舞い降りた。何か名前を付けなければいけないと思うからいけないのであって、それなら名前を付けなければいいのだ。

「仮1号」。タイトルとキャラクターネームは後でつければいい。


「1号。恋愛する。」

 仮に1号を男と仮定する。好きな女。これを仮に2号とする。む? なんか判決の条文や甲乙文章みたいだな。

 1号は道を歩いている。するとハンカチが道端に落ちていることに気づく。1号は落ちていたハンカチを拾う。すると前からカワイイ女が1号に寄ってくる。

「すいません。それ私のハンカチなんです。エヘッ!」

 カワイイ女を仮に2号とする。

「しまった!? まさか!? 罠!?」

 1号は気づいた。2号はカッコイイ1号に近づくために態とハンカチを道端に置いていたのである。気づいた時には遅かった。

「はい! イケメンが釣れました! イヤッホー!」

 勝気な2号。こうして1号と2号の恋愛が始まりましたとさ。

 チャンチャン。


 恐ろしい仮定物語である。

 何が恐ろしいって、女が怖いというのではなく、女の名前を考えなくて2号とすることで簡単に物語が進む、書ける、悩まない、ノーストレスということである。「仮1号」方式をキャラクター名、世界の名前、町の名前、敵の名前とかを「仮1号」方式で使用すれば、名称に困ることはない。

 これで物語が創作できる。「名前などは呼称を識別するためのものに過ぎない。」正にその通りだ。「仮に1号」でも呼称として識別ができる物であれば「18号」だろうが「51号」だろうが構わない。囚人の番号だろうがスポーツ選手の背番号だろうが呼称を識別するためのものでしかない。

「仮仮物語」でタイトルはいいのではないだろうか? 文字数が少ないので奈良も足そう。

 それでも3000字ちょい。もう少し、おまけをがんばろう。そうじゃないと悪戯に話数が多くなってしまう。


 おまけの形でも考えよう。形が無ければ支離滅裂なおまけになってしまうからだ。といっても設定、物語。それしかない。そうだな~っと、都道府剣47のキャラクターや物語を考えてみよう。

 次は滋賀県らしい。滋賀県といえば琵琶湖。鮒ずし。滋賀県で物語といえば、琵琶湖で湖の神と対決? 琵琶湖一周路線バスの旅? 延暦寺で妖怪と対決? とかは容易に思いつく。そして1話1話なら、それを描いた方がいいのも定番なので分かる。でも同じ流れでないと見る人に分かりにくいだろう。だからアニメは一般大衆でも分かるように同じことの繰り返しなのだろう。面白くない? でも続く? 作品の内容性? スポンサー? 視聴率? 正義貫徹の内容だからスポンサーが付きアニメになり視聴率もあれば長寿アニメとして残っていける。作品性とは大人が子供に見せても大丈夫な安全性なのだろうか? 見ても見なくても良いアニメとは同じことの繰り返しの作品ばかりだ。面白くないけど日常モノで親しみやすいから一般大衆が見るから視聴率もあるのだろうか? 仮に全てそうだとしたら、戦いモノやアイドルモノよりも日常の家族あるあるな話ばかりの物語を作成しなければいけない。サザエさんやクレヨンしんちゃんみたいな。

 原点って、面白い物語がないから、面白い物語をつくろうという趣旨だったはず。残念だが大人の事情を知っってしまい、今はその面影はない。

 つづく。


滋賀剣  ケイ  モミジ

奈良剣  ナオ  コマドリ

和歌山剣 レイ  メジロ

京都府剣 リホ  枝垂桜

大阪府剣 アヤミ イチョウ

兵庫剣  ケイコ コウノトリ

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