Discover Rock

鈴ノ木 鈴ノ子

歴史の流れ


第二次世界大戦集結後、朝鮮戦争を経て、世界は第三次世界大戦となった。いわゆる大国同士の戦いで核兵器も見境なく使われた。歴史家に言わせれば「Armageddon」の一言で尽きるそうだ。

そして、その後の世界は混迷を極めている。大国、というものが存在しないのだ。いや、アメリカやソビエト連邦は存在しているが、戦争の遺産という名の後遺症に苦しめられている。戦争終結後に核兵器禁止条約が成立して核兵器は無くなった。あんな惨たらしい兵器を平然と使用した戦争など今後は一切行われない。それは喜ぶべきことだ。

しかし、戦後から50年経て平成の時代になっても世界の安定と平和は薄氷の上を歩くようだった。戦後、武器が拡散し各地に軍閥ができるとそれを制御すべき者もそれを叩き潰すべき強者もいなくなった。軍閥、いや、近年ではテロと言われる行為が各地で頻発している始末だった。

戦後、無条件降伏をした日本は一旦武装解除をしたものの第三次世界大戦へ否応なく巻き込まれた。自主防衛を占領軍であったアメリカから言い渡され、いや、厳密には国連軍だけども結果として武装をせねばならなくなった。その時、時の首相である吉田茂は再軍備をできるだけ広げないために空軍のみを組織しそして運用した。

「日本は島国なのであります。四方の海を空から護り、領土を防衛するものであります」

所謂、制空論争。そして、その法案は採用されて現在に至った。

『 陸と海はないけれど、空には鉄壁の翼あり、我が国領土を護ってる。』

世界最大となった空軍、日本国航空軍である。Japan country Air Force


その使命は領空、領海、領土、を死守すること。国外には決して派兵しない。

でも、そんなことは土台無理な話だった。

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