上司が異動してきた

 リンリンリンリン

「あ!」「え?」


朝から目覚まし鳴るまで二人とも爆睡だった。

ふと目覚めた森田さんをみて、寝起きにもかかわらずのお顔の完成度に驚く。きっとこっちは今目は半分くらいの大きさに頭はぼさぼさだろう。うんむくんでる気がする.......。


「おはようございます」「おはようございます」


添い寝相性はかなりいいらしい。


私も出勤の為、若干ドタバタしながら用意する。

朝のハグをしないと!あれ?


「森田さん その格好...」

「あっ、今からトレーニング行ってから仕事です」


トレーニング?ジムかな。


私はピチピチのウェア着た森田さんにハグをした。

ん....なんというか....ピチピチツルツル

このまま徒歩かチャリンコで外出するとはなかなかなチャレンジャーである。



+++



「おはようございます」


「あっまこちゃん、今日本社から異動でリーダーのひびき来るからな。といってもまこちゃんの上司やで〜

営業兼デザイン系もするから 仲良うしてや〜今晩歓迎会な〜」


「あ、はい。部長」


響さん、すごい名前。歓迎会月曜日からするのかこの会社......。


森田さんの席に来るのかな。はあ、ついに森田ロスを誰かが埋めてしまうのか。


「おはようございます。響です」


わあっ。私の背後にもういらしてました。


「おはようございます。時任です。よろしくお願いいたします。」

「宜しく」


あら、この職場にしては随分ドライな方。


「早速ですが、時任さんこれ出来る?」

「はい?」

「こっち来て、みて」

「あ、はい。」


 そうだ。普通はこうだよね。モニターの隙間からやり取りはせずに席にまわって画面を一緒に見る。だってモニターの隙間のやり取りなんてかなり時間の無駄だったからね......。


 響さん達、営業組が会社を出るなり吉田さんの品評会が始まった。


「やっばーッ。ちょっと冷たさ感じるけどそれがまたカッコよさ倍増だな。あれはモテるわ。仕事も出来る。あっ既婚かな?そうじゃなきゃ恋人はいるね。

河野部長代理のタイプではないな。」


「はは そうですね。」


たしかに。かっこいい上司。ドラマに出てきそうな感じだな~。



―――歓迎会


「いや〜やっぱり仕事中毒、イケメンカリスマ営業のエース 響さんやわ!」

「うるさい ゴリ」

「あれ、お知り合いなんですね」

「営業はね。俺前はこっちいたから」

と、響さん。


お酒がすすみ......営業のオフタイムトークは何故かまた、私への質問が飛び交うのでした。

毎度いじられキャラだった森田さんのポジション取った感じ....?わたし。


「まこちゃん毎日何してるん?華の20代女子は」

「何もしてないですよ。スーパー行って帰るぐらい」

「え 自炊?えらいな~何つくるん今晩?」

「さぁ すき焼きにしようかと」

「え 一人で?」

「あ え?」


「時任さん、まこちゃん?てなんて名前だっけ?」

「あ、真琴です」

「へぇ かっこいい名前だな」

「あ、ありがとうございます」

「吉田は雅子と申します」

「ふぅん」

「ひどっ、響さんひどっ。そういう響さんは?」

「俺は 俊文としふみ

「トシちゃんですね」


「すいません。調子乗りました」

「ふっ、トシちゃんか」

「なに、響さん、にやついてるん?おっさんやな 響さんも~まこちゃんには。」


「まこちゃん彼氏募集中やから!響さんチャンスやで。」

「何言うんですかっ。後藤さん」


「じゃあさ まこちゃん 俺の彼女になる?」

「はい?!」

「えーっいきなりすぎやろー」

「冗談だよ」


なんだこの人は......


トゥールルートゥールルー

「はいっもしもし」

「あっ森田さん」

「メッセージおくりました」

「あぁいえ。大丈夫です。はい。はい。じゃ後で」


あっ、みんなこっち見てる......

私 森田さんって言った?


「え?」

「えっ?」


そこら中でえ?が連発する。どーするどーする


「あ、森田さんとは共通の友達いて、家も近いんで、あ あの 友達してます」

「えーっ」

「誰?森田って」

「響さんの前にまこちゃんの前の席いたやつっすよ。いい奴だったけど、体調崩して」


お開きの時間。河野部長代理は今日は静かだった....。

またみんな、タクシーで去っていく。

響さんだけ残る。


「まこちゃん、何線?」

「東西線です」

「駅からは近い?」

「はい、大丈夫です」

「じゃぁな おつかれ」

「おつかれさまでした」


駅についたら、まさかの人が、待ち構えていた。


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