頑固親父が茶目っ気出した件

父は嫌煙著しい現代に反抗するが如く煙草が大好きで

実家から煙が立たなくなったら親父が死んだ日だという

ブラックジョークが共通言語と化していた。


セブンスターをセッタと言うらしい。

ショートホープはショッポ。

マルボロメンソールはボロメンかマルメンである。

少なくとも同級生のヤンキー達で煙草用語は習うのだ。

って言うかこいつらのせいで俺まで先生に纏めて叱られる。

都会でもそうかもしれないが田舎の偏差値低いトコあるあるだ。



頑なにスマートフォンを持とうとしなかったが

非常時の為に持つ事になり、そういうのが嫌いな親父なんで

使い方はもちろん家族から聞くワケだ。


俺はオヤジにかこつけて

携帯を買ってもらう事になるから一緒にショップへ。

メールアドレスに拘りがあるらしく

スラスラとローマ字と、他のユーザーと被らない様に適当に数字とか入れるんだが

ローマ字部分は「Heaven-star」だった。


親父は死ぬまで愛煙家と言い張り今も健在だが

カッコよさを求める事がカッコ悪いと語ってる癖に

あの時のカッコよさを追究してる無邪気な顔は忘れる事が出来ないだろう

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