12/28(火) 冬の房総半島
房総半島南部を一周しようと思う。とりあえず6時半に起きたが、まだ日が昇っていない。寒いし、道が凍っているかもしれないので、 8時半に出発する。
国道16号に出て東京湾側から南下する。夏ならバイクが多い時間帯なのだが、今日は少ない。朝の気温をニュースで見ると、東京はマイナスだったのが原因かもしれない。東京からは朝早く、寒い中出発しないと、この時間には来れないだろう。その点、千葉県住はラッキーだ。とりあえず寒くはないし、朝ゆっくり出発しても十分走れる。冬だけは千葉に住んでいて良かったと思う。
でもよく考えたら、今日は平日だ。ほとんどの企業が仕事納めだろう。私は面倒で月曜日から休みを取っているので、忘れていた。平日なら車も少ないだろうから、今日は快適だろう。
今日も天気がいい。雲一つない快晴だ。せっかくだから、富士山を見に行こうと思う。富津岬へ行けば、きれいに富士山が見れるだろう。夏は湿度と雲のせいで見れなかったが、冬ならば遠くまで見れるだろう。
そんなことを計画しながら、南下を続ける。アクアラインの入口はいつも車が多い。交差点を過ぎると、そこは少し小高い橋になっている。そこを登って西の空を見ると、突然ヌッと富士山が現れる。予想だにしていない遭遇だ。
青い空に白い雪山が浮いている。裾野が空と同化していて、上部の白い部分しか見えない。はっきりと姿が見えるわけではないが、感動した。こんなに大きい富士山は初めてだ。
この橋を降りたら見えなくなってしまった。少しの時間しか見えなかったが、もう満足した。富津岬はまたの機会にしよう。
それにしても寒い。防寒を固めてきたが手足が冷える。北海道仕様の上下作業服の下に電熱ベストを着ている。フルフェイスも風を遮ってくれる。しかし、冬用グローブと作業ブーツでは手足が限界のようだ。
日がしっかり出てから出発したつもりだったが、まだまだ寒い。ここまで寒いと、あんなにも嫌だった夏の暑さが恋しい。それでも10時くらいになると暖かくなってきた。ここから15時くらいまでは我慢できる程度の寒さになるだろうから、今日は早めに帰ろうと思う。
途中、ライターを忘れて、マッチを買う。たまには良いものだ。マッチで吸うたばこには情緒がある。マッチ特有のか細い火、風ですぐに消えてしまう火を使うと、タバコにも有難味がわく。心なしかタバコもいつもより旨い気がする。
その後は館山の海沿いに出てから、フラワーラインを走って野島崎のほうへ行く。
海が見たことがないくらい青い。水の中にこれでもかというくらい藍色の絵の具を混ぜたみたいな色をしている。海岸に打ち寄せると、そこに緑色が混ざる。沖の方は黒が混ざった藍色。冬の日本海で見られる黒々しい海とは違う色をしている。空が青いからかもしれない。
こうゆう風景を見ると、冬のツーリングも良いと実感する。他の季節とは違った景色に出会えるのが嬉しい。昼間ならば日差しが暖かい。バイクも車も少ないので快適だ。
そういえば、野島崎から北上するなら、414号を走るよりも海沿いの方が良い。千倉漁港に向かうルートだ。フラワーラインに沿っていけばその道を走れる。この道なら、海が間近に走れるのだ。信号もない快走路で最高だ。せっかく房総の海沿いを走るなら、逃す手はない。
今日の走行距離は約250kmだった。いつもよりも短い距離だが、予想以上に疲れた。冬のツーリングは想像以上に体力を消耗するようだ。夏なら400kmは走れたのだが、もう限界だ。
家に帰ると、すぐ布団に倒れ込んでしまった。そこからは夜まで昼寝タイム。この調子だと冬の間は遠出は難しいかもしれない。伊豆とか大洗とかに行きたいのだが、春を待たなくてはならないのだろうか。
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