黒渦~扉を閉める者~『最強のおっさんは地球を救うためそのナイフで異世界を無双する』

大天使アルギュロス

ナイフ男編

第1話 黒渦

 世界は突如現れたブラックホールによりほぼすべての大陸が飲み込まれた。

 そして日本だけが唯一残り人々は日本に移住した。

 なぜ日本だけが残ったのかはわからない。

 神の気まぐれかそれとも運が良かっただけなのか。

 しかし安全と言われた日本にもブラックホールが出現して日本の規模はどんどんと縮小していった。

 人類はブラックホールの破壊を試みた。

 まだブラックホールが増え続ける前には核爆弾でブラックホールを物理的に破壊しようとしたがそれは失敗に終わっていた。

 そもそもこれがブラックホールであるのかもわからない。

 人々は恐怖した。

 しかしこのブラックホールを調査する勇気ある人々が立ち上がる。

 彼らはブラックホールの中を研究しようとした。

 そこで人類の叡智を結集させてとある物を作り出した。

 それはブラックホールに吸い込まれても耐えることができる防護服。

 超重力耐久防護服、通称グラビティーアーマーだった。

 このアーマーを着て複数人の兵士と科学者がブラックホールの中に潜入した。

 人類は祈った。

 このブラックホールの消滅を。

 兵士たちの帰還を。

 そしてある時、日本に発生した複数あるうちの一つのブラックホールが消えた。

 そしてきえた瞬間にブラックホールの真上に穴が空きそこから大量の建物などのブラックホールに吸い込まれたはずのものが落ちてきた。

 そこには人も入っていたが残念なことにすでに死んでいた。

 人はこの穴をホワイトホールと呼んだ。

 ホワイトホールから落ちてきたものはそれだけではなかった。

 それは地球のものではない異形の生物。

 そして明らかに地球の建物ではないものも落ちてきた。

 これらの建物をガベージと呼び、生物をストレンジと呼んだ。

 落ちてきたのはこれだけではなかった。

 1人生還者がいたのだ。

 彼の名はアダム。

 軍人で元アメリカ人だった。

 彼はブラックホールの中について話した。


 『ブラックホールはこことは違う世界からの支援要請、ブラックホールは異世界人が支援要請を行うと発生する。そしてブラックホールの中には人がいた。そして異形の生物ストレンジと戦っていたのだ。そして世界を支配する根源の悪を滅ぼすことによりホワイトホールが開きこの世界に戻れたのだ』


 そう兵士は話していたがその数日後に息を引き取った。

 その兵士を調べると地球では未発見な物質を確認する。

 その物質は生命を死に追いやる危険物質、名を『ダークマター』と名付けた。

 ダークマターは肺に吸い込むことで体のDNAを書き換え命を短くするという報告がなされていた。

 しかし実験により別の効果も確認された。

 

 人の力のかせを外す超物質。


 その効果を利用して人類は超人類を生み出した。

 彼らは人間離れした強さを持ちブラックホールの中の異世界でもダークマターの影響を受けずに生きることができる。

 彼らを人はこう呼んだ。


 『クローザー』またの名を『閉める者』

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