元社畜によるオンラインクソゲー戦記(略)せぱたくろー様作

元社畜によるオンラインクソゲー戦記~協力型フルダイブVRMMOの運営が最悪すぎるので不遇職の俺が運営を討伐することに決めました~

【あらすじ引用】

時代は西暦2035年、発達したAIとVR技術によってVR MMOが一大ブームを起こしている時代

プログラマーであるタカナシ カズナリは脱サラ後

以前、友人に勧められたVRゲームを始めることにした。

しかし、並みあるVR MMOの中でカズナリが選んだのは運営やスタッフの悪行で有名な〈ギルドバウト・オンライン〉であった


ゲームマスターの不正、プレイヤーのチート行為、更には癒着が横行するゲームに翻弄され

ついには新しいクランマスターの策謀によって入っていたクランまで追放されてしまう。


カズナリの会社で組み立てているプログラム〈神の心臓〉、記憶喪失の謎のNPCなどさまざまな謎を抱きながらカズナリは追放したクランマスターを、運営を相手に戦う


【良いところ三点】

1*あらすじを読んだだけでも、かなり面白そう。

特に惹かれるのは、記憶喪失の謎のNPC、謎の部分。ハラハラドキドキの展開が想像できるので、非常に面白そうである。本編に入ると、ゲームの中なのか現実なのか境目のないストーリーにハラハラする。この物語は、想像以上に面白い作品であることが冒頭で分かる。戦略性があるのだ。


2*臨場感がある。

のめり込むタイプの物語である。ゲームの世界に入る前に主人公がキャラクターの設定をする。この場面ではとても慎重であり、ゲームのオリジナル要素がどんなものなのか、ぼんやりと想像できる。中でも人物の裏設定のようなものが斬新だと感じた。これはある意味ゲームをプレイする理由や楽しさ、夢中度に関係するのではないかと感じた。例えば、ストレス発散の為にゲームをする人もいれば、暇つぶしの為にプレイする人もいる。頭の体操としてゲームをする人もいるであろう。何故自分がゲームをプレイするのか? 突き詰めていくと、ただ面白いからという理由ではないのかも知れないと、考えさせられた。


3*プロローグに当たる部分との繋がりや経緯が、早い段階でストーリーに組み込まれているので、感情移入しやすい。

冒頭から、それまでのいきさつへ。というスタイルの流れなのだが、とても自然で分かりやすい。

丁寧な流れになっており、あまり疑問を残さず読み応えもあると感じた。そして意外性もあるので面白い。オンラインゲームをしたことがある人ならば、経験したことのありそうなことに共感を覚え、オリジナル要素に驚いたりヒヤヒヤしたりする。

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