神々のガラクタ船(略)猫隼 様作
神々のガラクタ船 ーWater alchemist and the Worldtree’s landsー
【あらすじ引用】
「かつて、この宇宙には水が溢れていて、生命体のはじまりも水の中にこそ……」
数えきれないほどの星の集団が化石となり、空間の大半を岩石が埋め尽くした、遥か未来の宇宙。
銀河系の集合構造、フィラメントの1つである"世界樹"。それは偉大な科学者たちが築いた、宇宙で最大の叡知の領域。
その"世界樹"の、とある田舎惑星で生きていたミーケは、思い出を失った少年。思い出から逃げてきた少女リーザと、今はふたりぼっち。短いけど長い時間を、一緒に生きてきた。
一方、小国家アズテアの姫であり地質学者のザラは、不世出の学者であった母が残した、この宇宙から失われたものに関する不吉な予言を研究していた。
その研究が、ミーケたちが旅立つきっかけ、そして直接的な全ての始まり。
伝説の大学者だったらしい変な占い師。古い時代のガラクタ船。失われた物質の研究記録。隔絶されたいくつもの領域。最初の知的生命体。空間を越える神々。水の錬金術師の記憶。
そして、≪虚無を歩くもの≫。
多くの出会い、多くの謎、そして恐ろしき敵。
それは全て、このユニバース(唯一の宇宙)の物語。
【良い部分3点】
1*まず世界観がしっかりしており、説明が丁寧。初めは慣れなくても”水”がどれだけ大切であり、特殊な環境で管理されたものであり、その記憶を持っている主人公が特殊な環境に居たという事が想像できる。それほどに”水”がキーワードの一つであることが伝わってくる。
2*世界観の説明で思想についても詳しく描かれている。その為、出身で違いなどが分かるのでこの思想の違いが物語に厚みを持たせていると感じる。そして、この思想の違いが物語に何か影響してくるのではないかと、想像することもできる。(つまり、期待感や、先の予想など)
3*彼らの仮説を立てる流れがとても丁寧である。まるで論文を読んでいるように、説得力があり惹き込まれていく。
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