三点良いところを褒める企画より

第一期募集

叛逆ノ猫神  河本 師走(ふーみん)様作

ノベプラ

【あらすじ引用】

 ――“絶望に慣れることだけはするなよ、猫雅。”

 時は古。最古の二柱、人神と魔神が誕生した。

 それからいくらかの時が流れ、神界では神格を与えるための選別――干支競争が始まった。

 多くの生物がこぞって参加し、裏切りと蹴落とし合いの末に勝利したのは十二の生物、通称十二支。彼らは神としての力とそれを象徴する【神刀】と【紋章】を授けられた。

 それからまた時が経過して、新たな争いが起こる。

 魔神が起こしたとされる、大きな戦争が。

 争いに負け、挙げ句の果てに仲間の戌神に裏切られ。

 そして神のいない自然界に堕とされた十三番目の神、猫神の猫雅(びょうが)は神を断罪するために立ち上がる。


 ――俺の絶望がお前の心を断ち切る!!

大きな絶望を糧にして、新たな神話が今! ここに誕生する!!


【良いところ3点】

1・干支という誰でも知ってるモチーフを使い、独創性をプラスした物語であること。干支からあぶれた動物がネコというのは、想像のつく部分ではあるが、だからこそそこに自分なりの解釈を入れ、オリジナリティを出すことが出来る。特に一般的には”忠誠心の高い犬(戌)”が裏切るというのも面白い部分であり、想定外だと感じた。

2・あらすじからは暗い物語なのかな?と想像していたが、本編に入るととても明るく展開されていく。記憶を失っているという事なので、関わって来る人々とどんな繋がりを持っていくのか非常に好奇心を刺激するものとなっている。

3・描写は丁寧だが、難し過ぎない。とても読みやすいので、スラスラ読める。

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