殴り聖女の彼女と、異世界転移の俺 加藤伊織 様作
【あらすじ引用】
通学途中の事故で異世界転移をし、その際に空間魔法を習得した御厩条(みまや じょう)は、転移先の世界で少女が勇者パーティーを追放される現場に遭遇する。
「これ、WEB小説でよくあるやつだ」
そう思いながら条がそれを見ていたら、実は全然状況が違っていた。
その少女――サーシャは上位聖魔法の使い手でありながらステータスアップの補助魔法が何故か他人に掛からない殴りプリースト。しかも5倍掛けになるので勇者よりも強すぎて目立ちまくり、「殴り聖女」の二つ名を持っていた。
見た目も中身も純情可憐。但しドラゴンより強い。
そんな彼女に「ほぼ一目惚れ」してしまった条は、彼女を守ることを決めるが――。
神様のアクが強い! 可憐なヒロインは物理的に強すぎる! そして炸裂するアウトドア仕込みの飯テロ!
「生き直し」を受け入れたジョーは、異世界でサーシャと共に冒険をすることを選んだ。
【感想】35 どうしてホラー映画では廃墟に夜忍び込むのか
気になるこちらのタイトルをチョイス。どうやら石が無駄遣いされている三角の建物に向かっているようである。ネタバレを防ぐため三角で。
まず魔法使いと物理攻撃組の違いが分かる部分がある。魔法使いには、空気が読める。空気が読めるといっても一般的なあれではなく、澱みなどの方だ。そして主人公は魔法使いであるにもかかわらず魔力がないらしい。え?魔法使いなのに? と二度見した。
パーティ一行のそれぞれがどんなタイプなのかもわかって来る。冒険のパーティーというとゲームのイメージなどから三人から五人くらいを思い浮かべるが、それよりも多いようである。
ここで、物理攻撃系と魔法系の一般的なイメージにも気づかされる。物理攻撃系は脳内筋肉と言われる体育会系。考えるより行動なのは、恐らく強行突破が出来る自信があるからなのではないかと思う。何とかなる! こういう思考なのではないだろうか?
それに対し魔法使いというのは、魔力が枯渇したりする。RPGなどで、魔力が枯渇し詰んだ! などの経験がある人は想像しやすいと思うのだが、彼らは魔力がないとそこで息詰まるのだ。その為、計画を立てより有利に進めようとする頭脳派。必然からそうなっているのではないだろうか。
ページのラスト部分について。
説明に納得し、なるほどと感心してしまった。
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