【あらすじ引用】

主人公の1人である、日向ゆかりの将来の夢は小説家になること。しかし彼女は、実際の自分の実力に筆を折ろうと考え始める。

そんな時、ゆかりは主人公のもう1人である如月菜々と出会う。彼女の将来の夢は歌手になることだった。彼女の歌声にゆかりは……──？

Dreams come true if you don't give up.(夢は諦めなければ叶う)をモチーフにしています。

普通の女子高生二人が地道に努力をして、それぞれが夢に向かって頑張り続ける、そんな青春物語です。

この作品を読んでくださった方が、泣いたり笑ったり──そんな風に感動して頂ける様なお話を作りたいと思っております。

【感想】>>11　my resume（P26）

この部分は履歴書を書くところから始まる。

内容は普段よく目にする一般的な履歴書と変わらない項目と、プロフィールなどに書く項目などで構成されているようだ。一体何に利用する履歴書なのだろうか？

話を読み進めていくとそれが歌手になるためのオーディションに必要な”履歴書”であることが判明する。プロフィールにあたる部分については主人公の一人であるゆかりも、何の為なのか？　について思案している。とても自然な思考の流れと、そこから性格などが明かされ読みやすく、彼女のことが分かりやすいと感じた。ここで、動機に触れる部分がある。ゆかりは何故自分が歌手になりたいのか、事の発端から現在の気持ちまで、詳しくそして流れるように語られていく。自分の気持ちを吐き出すことで（実際は心の中で）気持ちが新たに固まっていくように感じた。

読者にも分かりやすく、物語の方向性もしっかりと伝わって来る。彼女がどのような夢を持っていて、何をしたいのか？　何があって自分が変化したのか？　充実した日々を送っている印象。

ゆかりの変化には、もう一人の主人公も気づいているようである。この後恐らく、二人の道が開けるのかもしくは再挑戦しなければけないのか決まるに違いない。どちらにしても応援したくなる、年齢に対する等身大の物語だと感じた。