2021’4/1~

記憶なし、魔力ゼロのおっさんファンタジー  コーヒー微糖派 様作

【あらすじ引用】


 勇者と魔王の戦いの舞台となっていた、"ルクガイア王国"

 その戦いは多くの犠牲を払った激戦の末に勇者達、人類の勝利となった。


 そんなところに現れた一人の中年男性。

 記憶もなく、魔力もゼロ。

 自分の名前も分からないおっさんと、その仲間たちが織り成すファンタジー……っぽい物語。


 記憶喪失だが、腕っぷしだけは強い中年主人公。

 同じく魔力ゼロとなってしまった元魔法使い。

 ひょんなことから助けた少女や、変態神官との恋模様。

 やたらと癖の強い盗賊団に、変人ばかり揃った国王直轄の特殊部隊。


 そんな多くの人々と、紡がれる絆――


 その先に待っているのは"失われた過去"か、"新たなる未来"か。


【感想】023 魔王討伐に込めた思い

気になるタイトルは沢山あるけれど、また企画に参加していただけることを願って、まずはこちらのページから。うわあ。いきなり泣かせに入ってくる回です。

ちゃんと明確な理由を持ち、目的を持っているというところが印象的であり納得がいく。だからこそ、感情移入してしまう。突然ここから読んでも、彼の悔しさ悲しみ、疑問。それらが理解できる。

この作品の良さは、そのページだけで場面や登場人物の境遇、背景を理解できるように丁寧に描かれているところ。以前、作品紹介をさせていただいた時も一ページ目で泣けたというほど感情移入をさせるのが巧い作家さんである。

感情移入させるには、共感性、つまりたくさんの人が想像できることであるというのが必要となる。それを満たしながら、巧くページとしているのが特徴。

今回感じたプチメモ。これは、突然何処かのページを読んだとき、最大の力を発揮すると気づく。作中で出てくる場合もあるが、簡易だからこそ分かりやすいのだ。とても巧い補足の仕方だと感じた。

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