神々のガラクタ船(略)猫隼 様作

神々のガラクタ船 ーWater alchemist and the Worldtree’s landsー


【あらすじ引用】

「きっとさ、わたしたちはずっとここにいたんだよ。この"世界樹"の大地の上で、ずっとずっと友達でいる」


 数えきれないほどの星の集団が化石となり、空間の大半を岩石が埋め尽くした、遥か未来の宇宙。

 銀河系の集合構造、フィラメントの1つである"世界樹"。それは偉大な科学者たちが築いた、宇宙で最大の叡知の領域。


 その"世界樹"の、とある田舎惑星で生きていたミーケは、思い出を失った少年。思い出から逃げてきた少女リーザと、今はふたりぼっち。短いけど長い時間を、一緒に生きてきた。


 一方、小国家アズテアの姫であり地質学者のザラは、不出世の学者であった母が残した、この宇宙から失われたものに関する不吉な予言を研究していた。

 その研究が、ミーケたちが旅立つきっかけ、そして直接的な全ての始まり。


 伝説の大学者だったらしい変な占い師。古い時代のガラクタ船。失われた物質の研究記録。隔絶されたいくつもの領域。最初の知的生命体。空間を超えるものたち。水の錬金術師の記憶。

 そして、≪虚無を歩くもの≫。


 多くの出会い、多くの謎、そして恐ろしき敵。

 それは全て、このユニバース(唯一の宇宙)の物語。


【感想】24・ガラクタ船改め、ミズガラクタ号(悪党星系の少年1)


たまたま惹かれたページがガッツリ世界観の話で、興味深い。だがこれは、実際に地球上でも起こっていることだよなと感じた。この物語の舞台がどんな設定なのか理解できる部分であり、大切な部分だと思われる。


この世界の中での主要4大国の中でも特殊な国について。

その国の考え方、他の国の対応、思想などが描かれており、とても丁寧で分かりやすい。

この、考え方について。とても論理的なのですんなり納得が出来るし、この世界観や舞台に対し、リアリティを持たせていると感じた。


船のシステムなどについても設定が詳しく、拘りを感じる。しっかりとたイメージを持ち、丁寧かつ詳しく、分かりやすく伝えようとしている。作品愛を感じる物語だという印象を持った。

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