叫ぶ家と憂鬱な殺人鬼 Tempp様作
【あらすじ引用】
俺は昔から不運を集める呪いにかかっている。高校2年の春休みのある日、公理智樹という腐れ縁からLIMEがあった。
公理ん:ちょっと付き合ってほしい、呪いの家に★ 01:12
呪われた俺を呪いの家に連れて行くとか正気を疑う。だが公理さんは極めて強引な人間だ。放っておくと無理やり連れ込まれかねない。それなら安全マージンをとって外から眺めるくらいに収めるのが無難だろう。
そう思っていたのだけれど、その家は完全に俺の予想を超えていた。
【感想】オレンジ色の部屋
芸術に興味が湧き、その中でもなぜかこのページが気になり拝読。呪いについての設定が面白い。人によって見え方が違うというのも。このページだけでは、主人公と呪いの家に誘った人物、部屋の持ち主。この三人の関係しか想像がつかないが、芸術に対しての考え方も面白いし分かりやすい。
この話(ページ)の中で、”世界を変えるウィルスを絵で創造する”という言葉、表現がとても好きである。芸術についての具体的な話の中では、抽象画とはどんなものなのかというのも分かる。芸術とは一概に”これ”と明確に示すことが出来るものではなく、人によって何を芸術と感じるかも違うということ。
とても納得できる。
構成も面白い。
後半では、別の人物の視点に移り変わる。前半では呪いにも関係はしているが、芸術そのものについて。後半は芸術の成り立ちについて触れているのではないだろうか。そんな印象を持った。
この芸術家の画は、一貫しない。それは小説に例えると作風が変わるという事。作風は指紋のようなモノ。意識しないと変えることは難しい。絵もしかり。巧くなることはあるだろうが、ガラッと変えるためには、好みが変わったり考え方が変わったりする必要があると思う。
つまり、彼の一環しない画には何か謎があるのだろう。とても続きの気になる物語である。
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