【ハニーローズ  ~ 『予知夢』から始まった未来変革 ~】 悠月 星花様作

【あらすじ引用】

「背筋を伸ばして凛とありたい」



トワイス国にアンナリーゼというお転婆な侯爵令嬢がいる。アンナリーゼは、小さい頃に自分に関わる『予知夢』を見れるようになり、将来起こるであろう出来事を知っていくことになる。幼馴染との結婚や家族や友人に囲まれ幸せな生活の予知夢見ていた。いつの頃か、トワイス国の友好国であるローズディア公国とエルドア国を含めた三国が、インゼロ帝国から攻められ戦争になり、なすすべもなく家族や友人、そして大切な人を亡くすという夢を繰り返しみるようになる。


家族や友人、大切な人を守れる未来が欲しい。

アンナリーゼの必死の想いが、次代の女王『ハニーローズ』誕生という選択肢を増やす。

1つ1つの選択を積み重ね、みんなが幸せになれるようアンナリーゼは『予知夢』で見た未来を変革していく。トワイス国の貴族として、強くたくましく、そして美しく成長していくアンナリーゼ。

その遊び場は、社交界へ学園へ隣国へと活躍の場所は変わっていく……

家族に支えられ、友人に慕われ、仲間を集め、愛する者たちが幸せな未来を生きられるよう、死の間際まで凛とした薔薇のように懸命に生きていく。

予知の先の未来に幸せを『ハニーローズ』に託し繋げることができるのか……

『予知夢』に翻弄されながら、懸命に生きていく母娘の物語。


【感想】

エリザベスの宝飾品を探せ!という小タイトルに惹かれP28を拝読させていただきました。ないものを見つけるのか?買い物なのか?想像しつつ読んでみると、面白い兄妹のやり取りから、二人の性格の違いが、見えてきます。

妹の心情について丁寧に書かれているので、随所で大変そうという気持ちと仲がいいんだなとクスッとなる部分があり、とても温かい気持ちになります。

装飾品はとても選ぶのが難しいことを改めて知る。時々テレビでもファッションについてやってはいるが、イメージ通りの品を探すのは難しい。作品の中にもそのようなリアリティあり。是非読まれてみてはいかがでしょうか?



───書かせていただいたレビュー

【物語はハニーローズでありながら母の代から描かれていく】


この物語の一番の売りポイントとなるのは、やはり丁寧さではないかと思われる。感想一覧などを見ても、改稿していることなどが分かる。とても作品愛が強く、より良いものにしていこうとする姿勢も素晴らしい。その姿勢は作品に活かされており、恐らく主役であるハニーローズに辿り着くまでに、母の代から丁寧に描かれており”受け継がれる”、”引き継がれる”ことにこそ真の意味が隠されているのではないかと感じた。本題に入るまでが長い作品という印象はあるが、その分家族の絆も描いており、国の成り立ちや世界観などを読者に伝える努力がなされているのではないかと思った。特に印象に残ったのは家族とやり取り。とても温かさを感じる。中途読了のため、この先の展開が気になる作品である。

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