『誰も動いてはならぬ』
やましん(テンパー)
『誰も動いてはならぬ』
*『これは、フィクションです。なお、悪意は、ありません。危惧の産物です。』
地球は、未知のウイルスに襲われていた。
人類は勿論、にゃんも、わんも、ごきも・・・・・
こいつは、地球生物のほとんどを絶滅させるほどの危険性があることがわかったのである。
この危機に立ち向かえるのは、もはや、宇宙ごきだけであった。
宇宙ゴキ医学総監
『あれほど、出歩くなと忠告したごきごき。地球人は、従わないごきごきな。このままでは、地球上の生物は、1年以内に絶滅するごきごき。』
地球方面司令官
『地球ゴキも、あきれているようごきごき。しかたがないごきごきな。最終手段を使おうごきごき。』
地球方面指令次官
『げ! 全球凍結するごきごき?』
地球方面司令官
『やむおえないごきごき。このままでは、宇宙空間にも拡散しかねないごきごきな。確実な治療薬が出来るまで、完全隔離しかないごきごき。しかも、秘密裏にごきごき。即刻、瞬間凍結ごきごきら。』
次官
『ううう。是非もなし、ごきごき。』
指令官
『ただし、状況を後世に伝える役目が必要ごきごき。』
次官
『誰にせよと、ごきごき? 地球首相あたり、が、いいごきごきな?』
指令官
『日本合衆国に、ゴキ大将とこの、役立たずの人間とか、にゃんことか、はととか、からすとか、いたごきごきなん?』
次官補佐代理代行
『確かに、いまごきごき。』
指令官
『妙に、地位がないほうが、良いごきごき。役に立つ人間は、残しておくごきごき。全球凍結解除時の生存確率は?』
医学総監
『地球時間、20年凍結で、約88、5559%ごきごきなん。』
指令官
『少し、低いが、やむおえんごきごき、即刻、実行せよ。』
次官
『ぴきぴきごきごきなあ! ごきごき。主任、用意は良いか、ごきごき?』
科学主任ごき
『いつでも、瞬間冷凍可能ごきごき。』
指令官
『よし、すぐに、実行あるのみごきごき。やれ、ごきごき!!』
科学主任ごき
『ぴきぴきごきごきなあ! 瞬間冷凍宇宙ごき砲、スイッチ。オン! 始動ごきごき!』
*******************
(薄暗い、ねこママの店である。)
やましんさん
『なんで、こうなるの? これって、絶対、地獄の責め苦と同じだろう。』
ねこママ(のらねこ女王)
『にゃんこ。国民のいない女王にゃんか、無意味にゃん。』
カージンゴ
『贅沢言うな、か~~~~~~。寿命延長剤で、100年は命が伸びたかあ~~~~。起こったことア、戻らない、かあ~~~~~。』
はとさぶろ
『先日、氷る直前に入った情報では、まだ治療薬の開発は、まったく進んでいないらしい。ぽ。ぽ、さすがの宇宙ごきも、手こずってるらしい。ぽ。』
ごき大将
『みな、寝ている間に、いつか薬はできるごき。われわれは、記録を伝える伝令ごき。確実に、この、記憶端末を維持するごき。もっとも、持ち時間は、少ないごきなあ。なまごみだあ・・・・・』
(店の奥の片隅で・・・・・)
ごき中佐
『ああ、ぼくの野望も、潰えたごき。もはや、ここまでごき。』
〈ごき駆除剤を服用しようとするが、ごき少佐に阻止されたのである。〉
ごき少佐
『早まっては、ならないごき、生きていれば、活路は開けるごき。おたがい、ごき。生き抜くごきごきな。』
ごき中佐
『うぅぅぅううう。ごき!~~~~~~~~~~~』(号泣)
(そうして、その先、遥かに、長い時間が、ひたすら過ぎ去った。宇宙ごきは、結局、薬を作れず、あえなく地球から、撤退したのである。ああ、この凍結世界を救う存在は、もはや、現れないのだろうか。)
太陽さん
『そろそろ、ぼくが、膨張する時期が来た。』
お月様
『もう、そんな、時期ですか。』
太陽さん
『ああそうなんだ。人類もほかの生き物たちも、
宇宙は広く、果てしない。これは、銀河系のほんの端っこで起こった、ささいな出来事だったのかもしれない。
救世主は、あなた、なのである。
***************
おわり
『誰も動いてはならぬ』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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