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絵を描くと、自分の意識が宙に浮く。

何かに体を乗っ取られているみたいになる。


だが、私は絵は上手くない。

芸術の神様には私の存在なんて無価値だと思う。


恐らく、インターネットが普及して、多くの作品が世に出始めて数年経った今では、

売れない画家は売れないままで死んでいくだろう。


多くの情報がアップデートされていく中で、

今主流になっているSNSもやがては廃れていくだろう。


私は自分を殺したい思いを抱いたまま、朽ちていく体とともに死んでいく。


私は願うことであれば、今まで出逢った人間にもう一度会って全員を皆殺しにしたい。


ただ死んでいく人間の戯言だと思って読んで欲しい。


繰り返すが、これは自殺願望者の指南書であり、それを防ぐ術を私は書いているのであり、私個人には適用されない。

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