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人間が嫌いだった。

自分のことが何よりそうだった。


徒党を組み、人を罵倒し、勝者と敗者を決めようとすることにどれほどの意味があるのか、学校では何も教えてはくれなかった。

教師が言うのは、「休み時間は外で遊びなさい。勉強は静かに慎ましく行い、いい点が取れるようにしなさい。帰り道は寄り道せずに帰りなさい。友達を作りなさい。家族を大事にしなさい。」


くだらなかった。

何もなかった僕には何一つ意味のないことだった。


いじめにあった時には、原因は私にあると言った。私が存在することが罪なのだと教えてくれた。

私の

命の価値はほとんどないようなものだと、言っているようだった。


小学生、中学生の頃はずっとそんな調子であった。

生きていたのは私の自我が芽生えていなかったからだった。

学校に行ったのは親に逆らえなかったからだった。


高校の頃に音楽というものに出会った。

私の世界が変わったように思えた。


27歳でロックミュージシャンは死ぬらしい。

そんなことを同級生から聞いた。

電子音を好んだ私は、音楽を作ってみたいと思った。

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