第2話 風の終わり
弱く流れるそよ風は突然の終わりを告げられた。
医者が言っていた。私の寿命は、今年の八月中旬までらしい。ベットで寝てる私は、泣き崩れる母と、その隣にいる父からその事を知った。
十四年と半月生きてきた。
世間では、短い生涯なんだと思う。しかし、私にはとても長い生涯に感じている。
「今何月だっけ…。」そう聞くと、「七月だ。」と父が答えてくれた。
「海、もう行けないね…。」そんなこと今となったら別にどうでも良い事なのだが。自分への確認として口に出していた。
その後、急に来た眠気に従って眠る事にした。
目を瞑る瞬間、溜まっていた水滴が流れるのを感じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます