記憶喪失スケベの異世界転生譚〜手に入れた固有スキル[タンパク質操作]がイカれスキルだった件

@07032779888

1章➖幼少期編

第1話➖なぜ目指す?そこに山(おっぱ○)があるから

目覚めた瞬間、光が自分の目を刺した。


 「トリスぅ〜よくやってくれた!」


 それと同時に聞き覚えのない声が耳に響いた。

  (誰だ?)


 「私達の子よ」


  また聞き覚えのない声だ…

 (顔でも拝もうじゃないか!)

 天井を向いていた目線を声のする方向に向けた。 

 そこには明らかに見覚えの無い男女が、寄り添いながら見下ろしていた。


 シンプルに恐怖を感じた。当たり前だ、誰だって目覚めた瞬間に見覚えの無い人間に見下ろされていたら、同じ様に感じるだろう。

  僕は本能的に叫びながら突き飛ばし、距離を取ろうとした。


 「あ〜〜ぅだ!」

 しかし、手は相手に届かずアホな声が部屋に響くだけという形になった。


 「生まれたばかりっていうのに元気ねぇ〜」

 そしてDQNの様な青髪色をした美人な女が自分の事を人形を持つかの様に軽々持ち上げ、暴れまわる僕をゆっくりあやし始めた。

  この女は何処の団体に所属しているプロレスラーだろうか…

 いや新種のポケモンという可能性もあるか…こうなったら大人しく食べられるとしよう…


 僕は戦う事を放棄した。全面降伏だ。まぁ美人な女に食われるだけ良しとしよう。

 僕は諦めるように目を瞑った、しかし一向に自分が食べられる気配は無い…

 恐る恐る目を開けると、涙袋が膨らんだ優しい目でこっちを見ていた。

 きっと焼肉で自分の肉を育てるように焼く、あの時と同じ気持ちに違いない…

 どうせ死ぬなら…と恐る恐る目の前にある山頂に手を伸ばした、


 (なぜ手を伸ばすかって?そこに山があるからさ)


 自分の手が視界に映る、そして自分は自分の手を見て驚愕した。

 なぜなら自分の手が驚愕する程小さかったからだ。

そして気づいた…


(あっこれ転生してるやん)

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