第19話 隠しヤンデレメインヒロインを攻略せよ!1
というわけで、拓哉の家へやってきた。
拓哉の家はよくある一軒家より少し大きい。
二つ上に、拓哉の姉がいるとか。
こいつの話はファンタジーかもしれないため、信じるのは良しておいたほうがいい。
そして、俺たちは拓哉の部屋にやってきたのだ。
拓哉の部屋はかなり広い。
そのため、ベッドや本棚が置いてあってもポツンと置いてある感が出てしまうのだ。
雰囲気はよくある男子高校生の部屋だな。
いいや……一つ違うのがある。
それは、そこらじゅうに美少女ポスターと美少女フィギュアがあるのが……。
やばい、普通だと思えてきた俺がすこし心配になってきた……。
「よし……それじゃぁ……」
「おう、たのむ……」
俺は拓哉からコントローラーを受け取り、拓哉がテレビをつけた瞬間──。
『ときめきガールズ』と可愛らしい女子たちの声が聞こえ、そこからはオープニングが始まる──。
ここのオープニングが凝ってるか凝っていないかで大体の面白さがわかる。
今回はアニメーションだったのだがたまにあるのだ、静止画で流れるオープニングが……そういうのは大体、キャラの絵もシーンごとにそこまで変わらないため、少しワクワクが少なくなる……あくまで体験談だからな?
って俺、何語ってんだよ……拓哉の方が何倍も歴が深いのによ……。
俺そんなことを思いながら、パッケージを見る。
そこには、可愛らしい二次元の美少女たちが俺の方を見ている。
はぁ……俺もハーレムしてぇー。
いいや、二次元と三次元の区別をつけるんだ……現実世界でハーレムは無理──ッ!!
そして、オープニングが終わると──。
「それで、どの子を落とすんだよ?」
「なんか、今日のお前頼りにできそうだ」
おい、いつもの俺はできねーのかよ?
そんな突っ込みはさておき……。
「うるせーよ、それで?」
「あ、ああ……」
拓哉はパッケージを持って、一人の美少女を指さす。
「ん?」と俺は指をさされた女子を見てみた……。
拓哉が指をさしていたのは、パッケージの真ん中にいる、いかにもメインヒロインのような人だった……。
「え? これが一番楽じゃねーのか?」
多分、メインヒロインだろう。
基本的に普通にストーリーを進めていくとこの子にたどり着く。
そんな感じだ。
一応言っておく。あくまで、俺の経験論だ(二度目)。
拓哉はチチチと首を横に振り。
「こいつ自身は楽なんだけどな……このゲームの裏ルート……」
なんだなんだ、その知らねー単語はよ!!
裏ルート……?
拓哉は目を瞑り……そして、大きく目を開く──。
「ヤンデレメインヒロインルートが難しいんだ!!」
や、ヤンデレ……メインヒロインルート……。
余計、ややこしいな──ッ!!
なんだよ、そのちょー複雑なルートはよ!!
「このルートは全ルート解放の元いける、ルートなんだが……メインヒロイン以外の好感度をマックス、メインヒロインの好感度をミンにしないといけないんだ!! それが……それがどうしても出来なくて──ッ!!」と深刻そうな顔をする拓哉。
おうおう……話を聞く限り、かなり難しそうだな……おい!!
本来、一つの物語で一人を落とす必要がある……それなのに、メインヒロイン以外の全員を落とすとか……。
え、無理じゃね?
「そんなルートほんとにあんのかよ? ストーリーの都合上メインヒロイン以外全員を落とすのはむずい気がするんだが……」
てか、こんなに可愛らしいメインヒロインがヤンデレ化するとかやだなんだが……。
え、この作者サイコパス?
「そこは大丈夫……全ルート解放後に追加イベントが一つ、増えてだな。そのイベントで、簡単にメインヒロイン以外全員を落とすことができるのだ」
え……それなら、簡単な気がするのだが……。
なんせ、そこで上げてあとはメインヒロインの好感度を下げればいいだけだろ?
「お前、簡単そうな目でこの作品を見てるな……舐めるなよ、ギャルゲー非ヲタがよ──ッ!! こちとら、この作品のこのルートに何十時間かけてると思ってるんだ──ッ!!」
いや、知らねーよ?
逆に知ってると思って言ってんのか?
まぁ、こうやって夢中になれるのがあって少し羨ましい。
「しゃーねーな、手伝ってやるよ──ッ!!」
「よ、さすができる男ッ!!」
───────────────────────
フォロー数400突破ありがとうございます。
今後ともこの作品をお願いします!!
宣伝も(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます