最終話「新たな旅立ち」
Side 緋田 キンジ
あれから幾つかの月日が経過した。
アジア連はクーデターが起きて崩壊。
新たなアジア連として、今度は平和的な手段で運営していくのだそうだ。
それはザイラム軍も同じでディメンションクロスに取って代わろう目論んでいた主戦派はディアボロスによりほぼ死亡したらしい。
今は此方も平和な方針に舵取りして友好関係を結んでいるらしい。
かくしてディアボロスの脅威は去ったが、めでたしめでたしとはいかないのが現実の世知辛いところだ。
2048年の、Aliceの少女達がいる世界のようにまだ平和とは程遠い世界もある。
その世界に救援を送り込むかどうかで上は悩んでいるようだ。
色んな駆け引きしなきゃいけないお偉いさんって大変だなとか思った。
バハムス帝国なんかは旧帝国派――今は亡きグラン皇帝派の残党退治とか近隣諸国との政治、外交とか相変わらず大変のようだ。
そして俺達は暫く地球でゆっくりした後、世紀末の世界に戻った。
やはりと言うか何と言うかこの世界が居心地がよくなっている。
もはや第2の故郷と言って良いかもしれない。
まあ、相変わらず物騒ではあるが。
そんな場所をトレーラーで突き進んでいた。
『たく、こう言う輩は本当に尽きねえな』
『まあこの世界の宿命みたいなもんだ』
キョウスケの愚痴に俺はそう返す。
そして現在、俺達は野盗の群れと交戦中であったりする。
だが実力差があり過ぎて一方的な狩りになってしまっている。
だからと言って相手に同情するつもりはない。
此方を襲ってきた相手の自業自得である。
『んじゃあ取るもん取ったら行きますか――』
そして使えそうなものを回収して出発。
今度はどんな出会いが待っているのか分からない。
悲しくて辛い出会いなのか。
それとも幸せな出会いなのか。
だけど進まなければ、出会ってみなければ分からない。
俺達は進み続ける。
第3部END
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