#4 破廉恥な絵を描く。少女にからかわれる。

 もしも本気で絵の道に進むなら、人物画を描けないのは致命的な欠点だ。

 僕が絵を諦めたのは、それが理由でもあった。


 初めて人物デッサンをしたときのことは、今でも覚えている。

 怖かった。

 描き終えた後、モデルになった人の存在感がまるで亡霊のように僕の心に居座って、夜も眠れないことがあった。

 しばらくスケッチブックに向かうのが嫌になるほど、絵を描くことが恐ろしくなった。


『朝人くんは、感受性が強すぎるのね』


 絵画教室の先生はそう言って、無理に絵を再開させようとはしなかった。


 自由な創造は、ときとして人の心を苛む牙になる。

 あの頃の僕は、自ら浮かべる空想によって不安定になっていた。


 もともと僕は「ものの感じ方」が周りとズレている子どもだった。

 冷たい感覚を「青いね」と言ったり、辛いものを食べたとき「うるさいね」と言ったり、クラシック音楽を聞いて「甘酸っぱいね」と言ったりして、周囲を困惑させた。

 自分の感じているものがなかなか理解されないのは悲しかった。だから絵が好きになった。感じたままのことを絵にすれば、やっと皆に伝わるから。「ああ、そういうことだったんだ」と。


 言葉では伝えきれない世界。絵にはそれを形にする力がある。

 ……そしてその力は、使い方を誤れば絵描き本人を狂気の淵に沈ませる呪いとなる。

 僕の場合、人物画がそのキッカケとなってしまった。


 果物や道具を描くことなら大丈夫だった。

 でも人間だけはダメだった。あまりにも存在として生々しすぎる。

 耳の曲がりくねった形、睫毛の奥にギラリと光る水晶体、髪の生え際、皮膚上の細かな皺、産毛、毛穴……人間というのは観察すればするほど、至るところがグロテスクだった。

 レモンやコップほど単純じゃない。人間とは情報の塊だ。その情報の波に圧迫されて壊れてしまいそうだった。


 気づくと、目に付くすべてが観察すればするほど恐ろしい側面を秘めているように思えてしまって、外に出ることすら怖くなってしまった。

 想像の世界では、無機物すら生き物となった。果物やガラス細工がおぞましい産毛や手足を生やして襲ってくる。そんなイメージばかり浮かんだ。そんなこと考えたくないのに、止められなかった。

 恐ろしくてしょうがなかった。


 紗世にはだいぶ迷惑をかけた。

 部屋に籠もりがちになった僕を、紗世は根気強く励ましてくれた。


『だいじょうぶだよ! 朝人はアタシが守ってあげる! アタシ、強いもん! だから、勇気だして外に出てみよ? ね?』


 実家の道場で柔道をやっている紗世は女の子でありながら男子よりも腕っ節が強かった。

 でも、単純な力だけでは解決できないことがこの世には山のようにある。


 僕を救い、再び絵の世界に戻してくれたのは、絵画教室の先生だった。

 すっかり絵画教室に顔を出さなくなった僕を心配して、彼女はわざわざ家まで来てくれた。


『まだ絵を描くことは怖い?』


 怖い、と素直に答えた。


『なら、どうすれば怖いものじゃなくなるかな?』


 そう尋ねられたって、わからない。

 だってこの世界は、あまりにも想像力の火種で溢れすぎている。

 絵を描くようになってからというもの、日常の断片に潜む不可思議な世界を、より深く覗けるようになってしまった。

 それが恐怖の対象でしかなかった。


『なら、それを怖く感じないものに変えてみたらどうかな?』


 先生はそう言った。

 いったい何を言っているのか、最初はわからなかった。

 でも、まるで藁に縋るように僕の手は気づけばスケッチブックを手に取っていた。


 いま思えばショック療法だったのだろう。

 自分の想像力で押し潰れてしまいそうになったときの解決策は何か。

 結局のところ表現で発散する以外にないのだった。


 そうだ。

 無機物が生き物と化すイメージが止められないのなら、愛らしいキャラクターにしてしまえばいい。児童向け番組に出てくるような。

 神話上の美しい生き物でもいい。

 まるで溜め込んだものが一気に爆発するように、僕はスケッチブックの全ページを絵で埋めていた。


『絵はね、自由でいいの。自分の好きなように描いていいの。あなたが見て、聞いて、感じた世界も、絵の中なら好きな世界に変えられるのよ?』


 絵に苦しめられるのなら、そこから救われる手段もまた絵だ。

 そのことを学んだ僕は、また絵画教室に通って絵を無数に描き始めた。


 それでも、人を描くことだけはやはりダメだった。

 昔ほど錯乱はしなくなったが、他人の存在感が翳りとなって心の隅に残ることはどうしても耐えがたかった。


 だから、おかしいのだ。

 こんなにも、人の絵を僕が描くなんて。

 あの選択美術でさんざん描いたのに。

 いまだに僕は自室で有坂乃恵の絵を描いていた。


 もう、止めなくては。

 こんなこと続けていたってしょうがないだろ?

 やるべきことをやらなくては。

 ああ、でも……。どうしてただろ。描けば描くほど、のめり込んでしまう。

 もっといろんな彼女を描きたいと思ってしまう。

 似顔絵だけではもう物足りない。いつのまにか全体像まで描き始めている。


 少女らしい身体の輪郭を表現するのが難しい。ずっと人を描いてこなかったのだから当然だ。

 そういえば僕はろくにヌードデッサンも描いたことがない。やはり人をしっかり描くなら生まれたままの姿から描くべきか。


 イメージする。有坂乃恵の裸体を。

 細身の肢体。なだらかな背中。ベスト越しでもわかる胸の豊かな膨らみ。くびれたウエスト。丸い腰元。短いスカートから伸びるむっちりとした美脚。

 あの制服姿の裏に隠された、乃恵の奇跡のように魅惑的な曲線を描いた肉体を想像し、スケッチブックの上で形にしていく。そして……。

 豊満な双丘の頂の突起に手をかけた時点で、やっと僕は正気に戻った。


「変態かよ……」


 芸術は破廉恥。破廉恥こそ芸術、とはよく言うが、断りも無く同級生の女の子の裸体を描く僕はまごうことなき変態であった。


 いかん。いかんぞ僕。明日も選択美術で彼女と顔を会わすのだからこんな真似はしていけない。

 でないと本人の前で変な想像を巡らせかねない。


 とりあえず、この破廉恥なスケッチブックはベッドの下にでも隠して……。


「おにぃ~! 愛しの真昼ちゃんが勉強疲れしてるであろう兄のためにコーヒーとお菓子を持ってきた、ぞ……って……お母さ~ん! おにぃがエッチな絵を描いてま~す!」

「ノックしろと毎度言ってるだろ愚妹よ!」


 母には裸婦画を参考に模写しているだけだと何とか説明した。

 危うく家族会議になるところだった。


「むむむ。あの桜の絵以来、おにぃの描く絵の様子が変だ。というか……あのおにぃが、描いたのか? 妹以外の女を?」

「いや、お前をモデルに描いたことは一度も無いだろ?」

「ジェラシー!」


 最近の真昼はよくわからないことで怒る。



    * * *



「説明を要求する」


 妹と同じく、この頃の紗世幼馴染もよくわからないことで不機嫌になっている。

 僕の机に両腕をドンと乗せて、ギロリと睨みをきかせる。


「説明って、何をだよ?」

「とぼけるんじゃないわよ。いったいどんな卑劣な手段を使って有坂さんを脅したの?」

「お、俺がいつ有坂さんを脅したっていうんだ?」

「だって、そうでもしないとアンタみたいな絵しか取り柄がないような冴えない陰キャに有坂さんみたいな絶世の美少女が親しげに接してくるワケないでしょうが!」

「失礼な。選択美術で一緒になったから話す機会ができただけだよ。それに有坂さんは誰に対しても平等に優しいだろうが」

「ほ~? 平等ね~? ならお優しい有坂さんは教室に入ってくる男子全員に笑顔で手を振るんか~? あ~ん? 君にしかしてませんでしたよね~? 朝人く~ん?」

「それは……」


 そうなのである。

 あの授業以来、有坂乃恵は僕にやたらと親しげな態度を見せている。

 今朝も僕が教室に入ってくるのに気づくと、彼女は「にぱ~」と陽気な笑顔で手を振ってきた。

 きっと誰とでも仲良くなれる彼女にとっては、ちょっと話した相手ですら「仲の良い友達」となるのだろう。

 だから別段、僕に対して特別な感情があるとかではないと思う。

 しかし、周囲までがそう考えるとは限らないわけで……。

 同級生たちにとっては「何かよくわからん影の薄い男が学園一の美少女といきなり親しくなっている」という謎現象が起きているのである。興味と妬みの視線をひしひしと感じている最近である。


 そして、特に有坂乃恵と親しくしているのを一番「おもしろくない」と感じているのが目の前の幼馴染らしい。

 なぜだ。


「アンタ……まさか有坂さんをモデルに破廉恥な絵を描いて、それをネタに脅迫しているなんてことは!」

「想像力が豊かすぎる。俺がそんなことするワケ……」

「ふむ。確かにアンタ人だけは描けなかったはずだもんね。その線は無いか」

「……そうだよ」


 脅迫なんて、もちろんしていないし、する気もない。

 ……だが昨夜、紗世が言うような破廉恥な絵を描いていたのは、奇しくも事実だったりする。

 まるで名探偵に出くわした犯人のように居心地の悪さを覚えた。


「……ねえ、アンタやっぱり何か隠してない? 怪しい~ぞ~」


 さすがは長い付き合いの腐れ縁というべきか。

 僕のわずかな動揺も紗世は見逃さなかった。


「ほら、正直に言いなさいよ! アンタと有坂さんの間に何があったのよ!?」

「だから何もないって。ちょっと一緒に似顔絵を描いただけだって……」

「一緒に、似顔絵を? ……描いたのか? アタシ以外の女を?」


 紗世まで真昼と同じことを言いだす。

 妹と違い、紗世を描いたのは事実あったことだけど。


「ふ~ん。じゃあ有坂さん、アンタの絵見たわけか。そっか……なら、仕方ないのかな?」


 紗世は、中学から伸ばし始めた長い髪を指で弄りながら、何やら一人で勝手に納得したようだった。


「というか、何だってそんなに突っかかってくんだよ? 俺と有坂さんが親しくなって何か不都合でもあるのか?」

「え? それはっ、だって……。有坂さん、すごい美人だし……。もちろんアタシだって見た目には気を遣ってるけど……あんな綺麗な人相手じゃ……」

「何の話してんだ?」

「う、うっさいわね! とにかく! アンタっ、有坂さんがいくら優しいからって調子に乗って変な真似するんじゃないわよ!?」

「す、するかよ、そんなこと」

「いぃや! 高校生男子の有り余るスケベ心は信用できない! 毎日全身でその視線を浴びているアタシにはわかる! 男なんて絶好の機会に出くわせば瞬く間にケダモノになるのよ! ましてや有坂さんみたいな人が相手となれば、いくら草食系のアンタだって肉食系に化けて……」

「ふ~ん。でも私、雄々しい感じの小野くん気になるけどな~」

「へ?」


 いつから居たのか。

 さり気なく有坂乃恵が笑顔で僕たちの会話に加わっていた。


「あ、ごめん。お邪魔しちゃったかな?」

「え? い、いえ、そんなことは……」


 話題の当人に話を聞かれていたことで、紗世はバツが悪そうな顔で受け答えをする。

 かくいう僕も、変な話を聞かれた上、彼女の意味ありげな発言を聞いて、気が気でなかった。


「あ、有坂さん。何か用かな?」

「あ、うん。次、選択美術だから、そろそろ移動しようかって声かけようと思ったんだけど」

「あ、ああっ! そうっすか! いっけなーい! アタシも書道の教室に行かなくっちゃ!」


 いつもなら休み時間ギリギリまでグータラしているくせに、紗世は慌てたように書道セット一式を手に取って教室を出て行った。


「えっと……俺たちも行こうか?」

「うん」


 親しげな笑顔を向ける有坂乃恵と一緒に美術室に向かう。

 後ろから「俺も美術選べば良かったな……」と羨ましげな声が聞こえた。




「あの……有坂さん? さっきの話は、その気にしないでくれ。アイツが勝手に変な想像してわめいてただけだから」


 廊下の途中で、僕は弁明を始める。


「アイツ、昔から恋愛漫画とか好きだから、変な方向で想像力逞しくてさ……」

「仲良いんだね、片桐さんと」

「え? あ、ああ。家が隣同士だから、小さい頃からの付き合いでさ。なんというか……兄弟姉妹みたいなもんだよ」

「へえ。いいね、そういうの」


 そう言って彼女は微笑んだ。

 先ほどの話題を特に気にしている様子はないようだ。

 僕は安堵した。


「ねえ」

「ん?」

「小野くんも、ケダモノさんになっちゃうの?」

「なっ!?」


 不意打ちでとんでもない爆発発言が投下された。


「ほ、本気にしないでくれってば!」

「でも、男の子ってそういうものなんでしょ? 小野くんみたいな大人しい人でも、状況次第じゃそうなっちゃうのかな~って気になりまして」


 と、彼女はニヤニヤと意地の悪い笑みを向ける。

 ……この間のことといい、意外と人をからかうことが好きなのだろうか。


「そんな答えにくいこと聞かれても困るって……」

「あはは。ごめんごめん。年頃の女の子としましては、異性からどう見られてるのか興味があるので」


 そんな悩み、彼女ほどの美少女ならば無いも同然のものだと思うが。


「心配しなくても、有坂さんは十分男子からモテてるじゃないか」

「私は、小野くんからどう見られているのか、気になってるんだよ?」

「え?」


 彼女は腕を後ろに組み、前屈みになって僕の顔を覗き見る。


「小野くん的には、どう? 私って魅力的な女の子かな?」

「それ、は……」


 そんなの、答えるまでもない。

 だが、いざ口にしたら、彼女はどうする気だろう?


「片桐さんほどじゃないけど、スタイルには自信あるよ?」


 見ればわかる。

 いまだって前屈みになっているせいで、ブラウスの隙間から深い胸の谷間が見えそうになっている。

 彼女が少し身体を揺らすだけで、豊満な膨らみが波打つ。


 唾液を飲み込みそうになるのを必死に堪えた。

 どうしても想像してしまう。

 この制服の裏にある彼女の生白い肢体を。

 好奇心と創作意欲と、そして雄の感情が、彼女の秘められた禁断の姿を暴きたいと訴える。


 ダメだ。そんなのは。せっかく、彼女とこんなにも距離が縮まったのに。


 ……いや、縮まったからこそ、もっとその先へ……。


「クスクス」

「え?」

「あはは。やだ~小野くんったら、顔真っ赤」

「なっ。ちょ、ちょっと有坂さん!」


 やはり、彼女はただからかっていただけのようだ。


「えへへ、ごめんね? 物静かな小野くんが慌ててるところを見るのが新鮮だったから、つい、ね?」


 と言って彼女は「許して~」と苦笑しながら手を合わす。


 決まりだ。

 彼女は男を翻弄する小悪魔タイプだ。


「まったく。そんな風にからかってくる人には持ってきた絵見せてあげないぜ?」

「持ってきたの!? じゃあ、やっぱりその大きな荷物、あの桜の絵!?」

「まあ、ね……」


 そう。結局僕は約束の絵をわざわざ学園に持ってきてしまった。

 肩に掲げたキャンバス用の黒いバックには、彼女が見たがっていた桜の絵が入っている。


「う~。ごめん許して~。謝るから桜の絵見せてください~」

「さて、どうしようかな?」

「あ~! 小野くんが意地悪だ~!」

「先に意地悪したのはどっちだよ?」

「あうっ。も、もうからかったりしないから~。だから……見~た~い~な~!」


 言葉に合わせて、振り子のように身体を揺らす少女。

 なんというか、普段の彼女と比べるといまの彼女は……。


「……有坂さんって、結構子どもっぽいというか、ワガママだね?」


 僕の発言に、彼女はカァーっと顔を赤くした。

 いつも余裕のある表情ばかり浮かべる彼女にしては、実に珍しい顔だった。


「……子どもだもん。まだ高校生になったばかりだもん」


 ついには開き直って唇を尖らす始末だ。


「はは」

「ちょ、ちょっと笑わないでよ~」

「ごめんごめん。ただ、なんか……」


 すっかり遠い存在のように感じていたけれど、有坂乃恵も僕と同じ高校生なのだと、そう思えるようになった。

 いまとても僕は彼女に親しみを覚えていた。

 そういう相手には、是非とも絵を見てほしいと思った。


「ただ……なに?」

「いや、何でもないんだ。それじゃあ絵だけど……美術室で見る?」

「ここで!」

「左様で」


 包みからキャンバスを取り出し、廊下の隅っこに置く。


「わっ……」

「どうかな? 有坂さんが見たときと比べると、だいぶ修正加えたんだけど」


 恐る恐る彼女の反応を窺う。

 僕にとっては特別な一枚だが、なんせ普段桜の絵を気に入ってくれる妹が唯一嫌った絵でもある。

 何か、女性の感性では受け入れがたい要素でもあるのかもしれない。


 彼女はこの絵を見て、どう思うのだろうか?

 チラリと、彼女の横顔を覗き見る。


「……え?」


 僕は愕然とした。

 そんな。

 まさか。

 彼女は、この絵を見て……。


「……すごい。小野くんには、あの桜が、こう見えてたんだ」


 少女の身体が震える。

 信じがたいものを前にして、おののくように。


「私も、同じものを見ていたはずなのに、こんな風に感じなかった……」


 震える身体を少女は抱きしめる。


「小野くんだけ……小野くんだけが、これを見てたんだ。見て、感じて……そのまま、形にしちゃったんだ。こんな、こんなことって……」

「あ、有坂さん!」

「え?」

「だ、大丈夫!? ごめん! 俺が変な絵を見せたせいで……」

「なに、言ってるの? 小野くん、どうして、そんなに慌ててるの?」

「だって、有坂さん……そんなに泣いて……」

「え?」


 彼女は自分の頬に触れた。


「え? 嘘? なんで私、涙なんて……」


 いまになって、自分が泣いていることを自覚したようだった。


「ち、違うの小野くん。私、こんなつもりじゃ……あれ? どうしてだろう。わからないの。どうして私、こんなにも……」


 彼女の涙は止まらなかった。

 授業どころではなくなり、僕は彼女を保健室に連れて行った。



 絵画教室の先生はよく言っていた。

 絵には力が宿る。

 それは時として描く本人を狂気に陥れ、見る者に言葉にしがたい激烈な印象を与えることがある。


 僕の絵を見て、有坂乃恵は、何を感じたというのか。

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