『ゆめの代償』

やましん(テンパー)

『ゆめの代償』

  

  『これは、フィクションです。』



       😸


 『やれやれ、くたくたですよお。』


 やましんさんは、例によって、ねこママに愚痴を言っておりました。


 『また、良くない夢にゃ?』

 

 グラスをいじくりながら、やましんさんは答えました。


 『そうですねぇ。そうなんだなあ。』


 深いため息とともに、もともと、やましんさんの冷蔵庫にあったはずの、牛乳を飲み干したのです。

 

 『またく、だれが、あんな、シナリオ書くのかなあ。』


 『なにが、あったにゃ?』


 『それがねぇ、自宅の、廊下や、応接間に、ごきさんがいっぱ出できてさ。で、仕方ないから、ごきさんジェットスプレーで、攻撃したわけなんだあ。』


 『ふんふん。』


 『それで、なんだか、夢の中でも、恨まれたらしくて。まあ、うなされちゃったんだな。』


 『あらにゃ。』


 そこに、荒々しく、ごき専用の裏口が開かれたのです。


 普通のごきではない、重装備のごき機動隊員らしきが、5ごき現れたのです。


 普段は、まず、見かけない、ごきです。


 かれらは、つかつかつか、と、やましんさんに歩み寄ってきました。


 『やましんだな、ごき。』


 『あ、は、はい。』 

 

 『反ごき的夢見犯罪罪で、逮捕する。』


 『はあ? なんだ、それはあ。』


 『夢のなかで、ごきを、殺害しようとした。重罪でごきある。』


 『まった。夢の中身に責任取らせるなんて、無茶苦茶です。』


 『文句は、ごき法廷で言いなさい。』


 『あれ〰️〰️〰️〰️。』


 やましんは、引っ張られたのである。


 『にゃんこ。お元気でぇ〰️〰️〰️〰️〰️。』



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・


 朝が来ました。


 『うわ。こあー、夢かあ。やれやれ。』


 やましんさんは、ふらふらと、立ち上がりました。


 『そんなもの、ネタバレだよなあ。』



 そうして、その晩、ねこママのカフェ。


 『そうなんだなあ。それがねぇ…………』


 同じように、ぼやくのであります。


 すると、またまた、機動隊ごきが、現れたのです。


 『やましんだな、ごき。』


 『む、なんか、おかしいぞ。ヒルハ現象に落ち込んでるか。あれ〰️〰️〰️〰️〰️。』


 『にゃんこ。お元気でぇ。』



 これが、人生というものなので、ある。


 一度落ち込んだ、連鎖のブラック・ホールから抜け出すのは、容易ではない。


 


・・・・・・・・・・・・・・・・


           お わ り


 


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『ゆめの代償』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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