塵に埋もれた我が残骸(没作品)たちへ
迷子の鴉
寝取られのその後は大体ロクでもないよね
このナイフは君の肌を切るためのものだよ。
安心して。肌をかするくらいにして軽傷の切り傷を付けるだけだから。
このペンチはね君の指を捻りとるか折り曲げるためのものだよ。
前に漫画でそういう拷問の仕方があるって知ったから、試してみたかったんだ。大丈夫、大丈夫。
お箸を持てるくらいには残してあげるから。
このバーナーはね。君の口と目を焼くためのものだよ。
人体の中で水分を多く含んでいる器官を焼いたらどんな音がするんだろうね。なるべく弱火でじっくり焼くからなれるように頑張って。
この軍手はね。君を殴ったり血が手に着くのを防ぐためにつけるんだよ。
衛生的に血がつくのは避けなきゃね。ゴム手袋を付けようかとおもったけど君を殴る感触は忘れないようにしなきゃいけないから。器具をちゃんと持てるようにしなきゃいけないからね。
どうしてこんなことをするのかって
馬鹿だな君は。
筋肉をつけることばかり考えすぎて記憶力が低くなったのかな。
君が彼女を奪うどころか死なせたからじゃないか。
君は卑怯で無責任だ。君のせいでかのじょがしんだだよ
君のせいだキミがわるい
ぼくから奪っておいて彼女をおかしくさせたどころか無茶苦茶にもてあそんだみたいだね。ピアスを遊び半分にめちゃくちゃ付けさせてほったらかしにしてほか人のの女をうばうからいけないのだ
かってにうばっておいてにんしんさせてじゃまになってころしたのはお前だろお前だお前たおまえおまえ
ずっと続くと思っていた未来が消えるかんかくがわかるかないきが出来なくなるヒュヒュときれるんだ
お前がおくりつけたビデオがまだ頭からはなれない
なんどもなんどもリピートされるばっか。
けいさつからにげれたのはよかったな
しょうこふじゅうぶんらしいけどお前みたいなバカ相手にまごつくほど無能じゃないよ
なんで気づいたかって彼女が最後にれんらくしたからだ
ぼくに、れんらくをくれたんだ
ごめんなさいって何度もあやまっていたまちがってたってないてはなしてた
じしゅするて言ったおやにあいにいくつて泣いてた
本当にうんが良かった。お前あれから家に閉じこもっていたからどうぐもばしょもかくほしやすかった
ばかだね不用心にドアをあけてスプレーを浴びるなんて。スタンガンはてにいれるのがめんどうだからなんとかなって良かった。
こうやってかみに書かないとつたえられないほど手がふるえているんだからぼくはサイコパスとかくるってるわけじゃない。きみがぼくをこうしたからこうなっただけ
ころしたからこうなっただけ
だからしかたない
この子にもちゃんと見せてあげよう
おまえみたいにならないようにちゃんと見せてあげないと。おまえにになくて良かった。彼女そっくりだかわいい
バイバイクズ
《あるネット記事》
本日の午後、一人の男が家宅侵入、暴行罪によって現行犯逮捕された。
「相原優介」(24)は「近藤亮介」(27)の自宅に侵入。拷問を行い、近藤を意識不明の重体にさせた疑いで犯人自らの通報により現場に駆けつけた警察官に逮捕された。
彼が強行に及んだ理由は近藤の理不尽な性暴力によるものだった。
1ヶ月前、近藤の交際相手の「青野由美」(24)が自宅のアパートから飛び降り自殺をした報道を知り、彼はこの自殺が近藤による殺害と断定。
事件当日の彼の携帯電話に青野さんが謝罪の連絡を入れ、彼女は近藤と別れる予定だったが逆上した近藤が青野さんを自殺に見せかけて殺害。近藤はセフレと口馬を合わせることで警察を誤魔化していた。
切っ掛けは相原と青野さんが大学時代の時に青野さんのサークルの先輩だった近藤が青野さんをサークルの飲み会で酔いつぶし、強姦に及んだこと。
近藤に行為中の写真をネタに脅された彼女は近藤に従い、当時の恋人の相原と別れたあと、サークルの性奴隷として扱われ、精神を病む。
その後大学を中退。近藤の元で生活を送り子供を出産するが、近藤は変わらず性暴力を続け青野さんと子供を気遣うことも養うこともしなかった。
その事から相原は近藤に深い殺意を抱いており、今回の青野さんの事件でそれが爆発。
近藤と青野さんの子供「優美」ちゃん(2)の前で近藤を拷問。殺害しない程度に痛めつけた後に警察に連絡。出頭した。
相原の生涯は悲劇だった。
地上げ屋の父親は女性関係に問題を抱え込む男で母親はそんな夫との肉体関係に溺れてまだ子供だった彼は親からの愛に恵まれなかった。
学校ではいじめられ近所からは軽蔑の目で見られていたようだ。
それでも彼は毎日を笑顔で過ごしていた。(本人曰く、笑っていれば何かも忘れることが出来そうだったから)
唯一本当に幸せそうに見えたのが高校時代とのことで取材したところ。
同級生、当時の教員達は真面目で勉学に励む普通の少年だったと今回の事件は驚きを隠しきれなかった。
彼の養子縁組の親からは、
「あの子は昔から愛に飢えていた。実の親はあの子を煙たがっていたからあの子は本当は辛かったろうに。誰に何を言われてもみんな自分の中に押し込んで笑ってました。たった6歳の子供が。私たちは彼の居場所になろうとしたけど駄目だった。あの子は母親に見放された時から止まっていた。それに気づけなかったことも今回のことも本当に申し訳ありません。私たちではあの子を救えなかった」と涙ながらに嗚咽を上げて後悔の声を上げていた。
なお相原は優美ちゃんの視界を近藤の会話に使用していた紙で覆い隠すようにベビーベットを隙間なく紙でドーム状におおっていたとの事。
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今回の話は以前他サイトで上げていた小説を加筆して載せたものです。執筆当時がかなり精神的に参っていた時期だったのでロクに考えもせず載せたものですが、僕のNTR物に対する当時の考えが前押しされた作品でした。
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