第47話 停止!
「
……ショックでフリーズしていた俺の耳に、浅利さんのいつもの声が届いて、ふと我に返った。
「今見せた『調査報告書』は、全くのデタラメだ。 それは
続けて……「『
……浅利さんの、優しさの中に、勇気が込み上げてくる声が俺の耳朶に響き、胸が熱くなった。
確かに、俺は『じゃんけん』や『人生の
「不思議なのは、
俺を『悪人』にして『排除する』……東矩さんがとったこの行動は、どんな意味があるのだろう?
そもそも、これは本当に東矩さんが書いた物なのか?
「……誰が作成した文書か……は、正直
……と、その時、浅利さんに何か連絡が入ったらしい。 またかけ直してくれる……と言って、一度電話が切れた。
……東矩さん……初めて会った時、突然キスされてから、俺はこの人に夢中になった。 でも、それだけじゃない。 思い返せば、東矩さんは、いつも俺を心配し、支えてくれていた。
……その東矩さんが書いたとは、
しかし、こんな状況にも拘わらず、俺は何も感じ無い……。
やはり、俺の『能力』は、じゃんけんに負ける……程度のものなのかな……。
……!
浅利さんからの電話だ!
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