第7話 過酷!

 複雑な計器を操作していた『Y.T』さんが、深刻な声を出した。


「実は今回、法外ほうがいさんにとっては過酷な『ファーストミッション』になりました……」


「過酷?」


あらかじめ我々のエージェントが仕掛けた『カメラ』と『マイク』が、何者かによって破壊されました。 現時点で、ビンゴ大会の会場内を知る方法は、浅利あさりさんの骨導音声だけ……です」


『Y.T』さんが、俺を心配そうに見詰め……


「我々は、法外ほうがいさんの『100%』の『能力』にすべてをかけてこの『ミッション』を遂行する決断をしました。 ……もしこの『ミッション』に失敗したら、貴方あなたと私は……』


『Y.T』さんの目が潤んだ。


 え? 俺…あの世逝よいき!?

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