異能を持つ二人?異世界へ

ほのぼのココア

第1話 プロローグ

3ヵ月に1度発生する濃い霧の中、森を駆ける黒い狼と女の姿があった。

後ろを時々振り返りながら、追跡の人数を把握しながら森を駆けていると、前方の方に空間が揺らぎ亀裂ができた、二人は、危険を省みず中へ飛び込んだ、透明な幕を通り過ぎた感覚を感じた後、意識を手放した。


二人が亀裂に入った後の森を何人もの男と、猟犬が、二人を探していた、リーダー角の男が焦り、周りに指示を出す。

「探せ、早く実検体を連れ戻さないと、我らが次の実検体にされる、探せ!」

周りは頷き捜索に散って行く···


亀裂に入った二人は、真っ白な空間で目を覚ました、女性の上に真っ黒な狼が守るように覆い被さっていた。

「大丈夫よありがとう ここは何処だろ?」

周りを見回わそうとすると、小山のようなものが動き、狼が低い声で唸った 撫でて落ち着かせ、小山に声をかける。

「あの~、この状況を教えていただけますか?」

小山が動き人より大きいのに驚きながら反応を待つ。

「ワシは地球とは違う世界の創造神じゃ、こちらの事情に巻き込んでしまい 申し訳ない。」

二人はお互いを、確認して話す事にした。

「巻き込まれたと言うより、こちらがやもうえず飛び込んだって言うか···」

申し訳なさそうに答える。

「どう言うことじゃ?」

「改めて、私はサラディーヌ·デュボアと申します、私は山奥にある実検施設を逃げ出して、霧の中、森を駆けて揺らぐ空間に入ったのですから、逃げる為とはいえ、申し訳ありません。」と頭を下げたら、あちらも、慌てるよう言葉を続ける。

「それは、おかしいこの亀裂は普通は、感知できぬはずだ、人には見えぬ結界をかけている。」

その言葉に自分たちの能力を話すか、話さないか迷ったが、相手は神様だから話す事にした。

「私達は、異能力があり、感知することができます、入った時に透明な幕を通り過ぎた感覚もありました。」

神様は驚いたのか、目を見開き固まった、異能力があったとしても、神と同等に等しくないとわからぬはず。

「すまないが、そなたの能力を見せていただく、頭に触れるが かまわぬか?」といい、ゆっくりと手を伸ばして来たので頷き固まる神様は、異能力とこれまでの記憶を確認すると、反対の手を目に触れ顔を隠す、過去を覗き、この二人の壮絶な経験に涙した、しばし時間をかけたが、復活して話し出した。

「過去の記憶とともに確認した、そこで、こちらからの話しだが、ワシらの世界、そなた達からすれば異世界じゃな、こちらに転移せぬか?」

突然の話しに今度は二人が固まる。

「ワシらの世界は、地球と違って、魔素があり、魔法がある世界じゃ、各種族によって個々が持つ魔力に違いはあるが、そなた達は逃げているという、向こうの世界に行くためには、身体を、少々馴染ませねばならぬが、それと向こうの世界では、スキルとレベルがあるが、追っ手からは確実に逃げられると思うが… どうじゃ?」と少し赤くした優しい目で尋ねて来たので、二人は相談する。

【どおする?行く?怖いけれど逃げ回るより良いかな?】

狼の目を見て心で話しかける 

【いいと思うぞ、スキルとやらが気に掛かるが?】

【施設でしてたRPG のゲームみたいな感じかな?説明してもらおう。】

会話を、終わらせ神様の方を向き話を聞いて見ることにする。

「行きます、ですが、スキルと世界の説明してくださいますか?」とお願いしてみると、ほっとした顔で説明してくれる。

「スキルはそなた達の異能力と似ておる、ワシらの力で身体を向こうの世界に合わせる時に、世界の事は、脳に馴染ませるから心配は要らぬが···問題はスキルじゃな、それと種族をどうするか?言語理解EXと鑑定EX 、アイテムボックスEXはつける、他に希望があればつけるが、能力の相性によってつけれぬのもある、先に、身体を馴染ませるために、種族じゃな、向こうの世界には人族、獣人族、妖精族、森人族、山人族、魔族、少数だが天人族がおる、それとそれぞれのハーフもおったかのう?」

しばし、思考してこちらに向いたそして、唖然としている二人に気がついた。

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