第63話 ネフライト総督府


【310日目 中央大陸 ネフライト 午後4時頃】



 私、マルチナ妹、グレタ、キアラ、サーラ、エミリーの6人は中央大陸東海岸にあるネフライトに到着していた。ネフライトは中央大陸におけるジェダイト公国最大のコロニーであり最重要の根拠地でもある。




 ここイース世界に転生してから310日目。火竜アエロステオンの襲撃を受けたのが転生後230日目なので火竜の襲撃から90日目となる。




 あの火竜の襲撃後は7日間をかけて帝都宮殿へ帰還した。一週間の休息後に再び同じメンバーで神器の爆発実験を行った悪魔の魔境へ移動。この時はマルチナ妹の「絶対にアタシもついて行く!」という宣言で一緒に


 ここで大悪魔タンニーンと落ち合って闇弾9、恐怖9、嘔吐9、恐怖耐性9嘔吐耐性9を転写して取得。前回タンニーンと出会ったときに転写するのをウッカリと忘れていたのだ。



名前 大悪魔タンニーン

種族 悪魔(性別なし)

年齢 2505704143体力B魔力B

魔法 闇弾9恐怖9嘔吐9回復6

   ステータス5暗視2探知3

   魔法防御6防御6念話2飛行8

   睡眠5悪魔通信5魔獣調教1

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性6麻痺耐性6毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9防御6

   反応速度3

称号 魔獣の調教師

   原初の悪魔

   悪魔の魔境の主



名前 マルチナ 

種族 人(女性) 

年齢 15  体力G  魔力F

魔法 闇弾9水弾7光弾7土弾7風弾7

   火弾9恐怖9嘔吐9悪魔通信5

   竜通信5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5

   探知5魔法防御6念話5飛行8

   睡眠5魔獣調教1

身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 亜神(時空)の一部となっているマルチナの分身(劣化)

   魔獣の調教師



名前 マルチナ・アレキサンドライト

種族 人(女性)

年齢 15  体力 G  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行8

   睡眠5神託5神楽5動物調教5

   魔獣調教1悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9反応速度5

   防御7老化緩和6

称号 アレキサンドライト帝国第1皇女

   魔獣調教師

   動物の王

   亜神(時空)アリスの聖女



名前 キアラ・アルタムラ

種族 人(女性) 

年齢 14  体力G  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行8

   睡眠5神託5動物調教5魔獣調教1

   悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9反応速度5

   防御7老化緩和6

称号 マルチナの侍女

   亜神(時空)アリスの第2使徒

   動物の王 魔獣調教師

   亜神アリス軍団少尉



名前 グレタ・アルタムラ

種族 人(女性) 

年齢 35(身体年齢35)体力G魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御5念話5飛行8

   睡眠5神託5動物調教5魔獣調教1

   悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 マルチナの侍女頭

   亜神(時空)アリスの第1使徒

   亜神アリス軍団少佐

   動物の王 魔獣調教師



名前 サーラ・ビアンコ 

種族 人(女性) 

年齢 21(身体年齢21)体力G魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行8

   神託5魔獣調教1悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 ビアンコ男爵家長女

   ジェダイト公国軍中尉

   亜神(時空)アリスの第3使徒

   亜神アリス軍団中尉

   亜神アリス軍団士官候補生指導官

   魔獣調教師



名前 エミリー・ビアンコ 

種族 人(女性) 

年齢 18  体力G  魔力F

魔法 神楽5回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行8

   神託5悪魔通信5竜通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 ビアンコ男爵家2女

   亜神(時空)アリスの巫女長

   亜神アリス軍団士官



名前 ルカ・カルロネ

種族 人(男性) 

年齢 63 体力G 魔力E

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5ステータス5

   恐怖9、嘔吐9

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行8

   睡眠5神託5動物調教5魔獣調教1

   悪魔通信5竜通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9反応速度5

   防御7老化緩和6

称号 カルロネ伯爵家当主

   魔術研究本部副本部長

   魔術の鬼

   亜神アリスの司祭長(邪 微小)

   動物の王 魔獣調教師



 東大陸西海岸の港町ショール到着は転生後267日目。帝都皇宮を出発してから33日目である。




 港町ショールではカルロネ司祭長(邪 微小)と合流した。


 地中海を渡って中央大陸に向かうのに魔術研究本部の中央大陸現地調査に向かうジェダイト政府保有船に便乗する。この調査団をわざわざ仕立ててくれた調査団長のカルロネ司祭長が我々の面倒を見てくれる訳。


 船の運航は予定通りにいかないようで出航できたのがショール到着の28日後。15日間の航海をへて中央大陸におけるジェダイト最大の根拠地ネフライトに入港したのである。


 時系列を並べると次のようになる。



【230日目 フローライト南方 火竜の襲撃地】出発


【237日目 帝都宮殿】到着


【244日目 帝都宮殿】中央大陸に向けて出発


【250日目 魔境】タンニーンと会う 魔術転写


【260日目 聖地】到着 火竜と合流 出発


【267日目 西海岸 ショール】到着 司祭長と合流


【295日目 西海岸 ショール】出航


【310日目 中央大陸ネフライト】入港






 ネフライト到着後はネフライト市街地の中心部にあるジェダイト公国中央大陸総督府にお邪魔して総督と懇談。その後総督府迎賓館での長期滞在に入る。


 火竜には先行して竜の盆地に出発してもらい闇竜タタウイネアの監視についてもらう。W54型神器5個を持参した超強化カラス2個飛行隊を火竜の援護で派遣する。




 80日前に火竜が竜通信を使って彼らが元の世界に戻ることの説得に一応は成功している。私の殺害も取りやめたはずだが念を入れておく。


 超強化カラスとは、火竜にレベル5攻撃魔法が通じなかった反省を踏まえてレベル9攻撃魔法を持たせた最強カラスである。最恐である。だから私と使徒3名の4重調教にしてある。


 そんな最恐カラス飛行隊に戦術核級の兵器を持たせているのだ。よくよく考えるとあの態度が悪く機会があれば裏切ろうとするカラス共に最恐能力を与えて核兵器級神器を管理させているって我ながら怖くなってくる。




 闇竜の奴も、火竜の説明に納得したならさっさと闇弾を宇宙間ゲートの境界面に撃ち込んでゲートの向こうに帰ればいいものを。まず火竜が戻らないとダメの一点張りらしい。

火竜が合流したら2匹でゲートを超えてほしい。闇竜には出来れば会いたくないから。怖いし。




 女神イースは竜の盆地が魔境だと言っていた。しかし火竜によると竜の盆地は魔境ではない。7000年前に火竜と闇竜と一緒にこの世界にやってきた竜およそ50頭が居たらしくこれを魔境の魔獣だと思ったのだろう。


 これらの竜は全て寿命で死んでしまっており竜の盆地には火竜と闇竜の2頭しか残っていないということだ。調教した火竜の説明だから間違いないと思う。しかし子孫が残っていないとはオスばっかりだったのだろうか? さして興味なかったから聞き流していたよ。別にどうでも良いか。





 さて。私はここネフライトの総督府迎賓館で神としての第1回目の進化を迎えるつもりである。やむを得ず闇竜と会うなら進化の後にするのだ。何が起こるか分からないし危険だからね。


 神としての進化は亜神として転生後してから1年後。しかし地球換算で1年なのかイース換算で1年なのか、そのどちらでもないのかはハッキリしない。 


 イース世界の一年は364日である。閏年の設定は無いので公転周期がほぼ364日なのだろう。あと54日後である。


 進化の時期が近付いたら自覚できる感覚はあるのだろうか。神の知識には無いので分からない。








【316日目 中央大陸 ネフライト 午後2時頃】



 アリス達がネフライトに着いてから6日経った。


 ネフライトにあるジェダイトの中央大陸総督府は中央大陸にあるジェダイトのコロニー住民に対して課税、賦役、その他国民としての各種義務を課す一方で教育や道路、港湾などのインフラ整備などの各種の利便を提供している。


 中でもコロニーに展開する海兵第1遠征軍団4個師団の地上戦力による防衛力が重視されていた。敵対的な先住人類からの襲撃。魔物や魔獣による被害。他国のコロニーや海賊の犯罪行為や武力行使に対する備えとして必要不可欠な存在となっている。




 アリス、妹マルチナ、グレタ、キアラ、サーラ、エミリー及びカルロネ司祭長の7人は海兵第1遠征軍団ネフライト演習場の一角をほぼ毎日借り切って様々な訓練や検証を行っていた。


 アリスは「自分は色々と作ったり研究したり調査しなければならないことがありますから」などと言って訓練にちょっと参加しただけで妹マルチナと一緒にマイホームの中の作業ルームに引きこもってしまう。





 いつものことなので他の5人は自分たちのペースで訓練や検証を実施することになる。珍しく第1使徒グレタとカルロネ司祭長が雑談をしている。




「カルロネ司祭長。あなたはアリス様から魔術を強化してもらいましたか? まだだったら早めに強化してもらいなさい。悪魔の魔境の主タンニーンと火竜アエロステオンから得た火弾9と闇弾9があります。

それに恐怖9とか嘔吐9などという貴方にお似合いの魔術もあったので是非もらっておくと良いでしょう」


「グレタ様有難うございます。儂は既にアリス様からジェダイト公都における活動に高い評価を頂いてお褒めの言葉を頂いておりますのじゃ。その時に恩恵をいただきまして御座ればご心配無用。すでにいくらかは検証しておりますぞ。

それに我が師。悪魔男爵様にもご指導いただいております故」


「カルロネ司祭長、あなたハエの弟子になったのですか。本気ですか?」


「左様。かの御仁は25億年の長きにわたり魔術の研鑽をされて、多くの魔術の奥義を体得しておられる。

聞くところによると火竜の放つ火弾9の連射奇襲攻撃を闇弾で迎撃されたとのこと。魔法の魔法による迎撃など聞いたこともありませぬ。師匠の持たれる奥義の一端で御座いましょう」


「なるほど。そういわれればそんな気も少しはしますね。時にジェダイト公都においてはアリス様の信者は増えているのですか?」



「魔術研究本部の主要幹部は全員信者になって御座います。奴らは研究馬鹿で御座いますので儂のステータスを見せて亜神アリス様の御業と言えば全員イチコロしたわい。レベル4~5の魔術をアリス様にお願いして神託経由で適当に供与していただいて完全に帰依して御座います」




「あのジェラートとかいう侯爵はどうなのです。それに王太子や公爵は?」


「ジラルディ侯爵は人間が腐っておりますからの。人というものを信用することがない故、信者にするのは無理でしたな。王太子もジラルディ侯爵と同類で猜疑心の塊じゃからの。信者にはできないでしょうな。

幸い公爵は儂の古い知り合いで懇意にしておるし人が良いからの。信者になってくれたぞよ。

ただのう。公国の実権は統合情報本部にある故、あまり影響力は無いのじゃ」



「なるほど。なかなかの活躍ですね。此度の船の手配といいアリス様に対する献身。目覚ましいものがありますね。

機会があれば私の方からもアリス様に一言申し上げておきましょう。ジェダイト神殿長となる日も近いかも知れませんよ? 引き続き身を粉にして務めると良いでしょう」


「むろんですじゃ。グレタ様」









 このようにアリスたちは中央大陸ネフライトにおいて竜の盆地に向かう前の準備を行っていた。



 亜神(時空)アリスが神としての第1回目のレベルアップをする時は迫っていた。



♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢




 以上で【第4部 悪魔の魔境編】は終了です。次話から【第5部 宇宙間ゲート編】となります。


 次話 地球への宇宙間ゲート

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