突然の第二次アメリカ内戦。突然過ぎて僕のところに報告来なかったンゴ

 第二次アメリカ内戦。

 その始まりはあまりにも急だった。

 急すぎて天皇である僕に報告が来なかったくらいだ。

 え?なんで?

 僕のところに報告来ないっておかしくない?僕天皇よ?

 天皇である僕よりも重要なことって何さ?

 まぁその時ちょうど家で運動会してたから報告なんていらなかったんだけどね。

 それに戦前僕が人員整理をして皇室関連で馬鹿みたいにいた人員を大幅に削って他の部署に回したことで若干錯綜していたとこもあるからあんまし強くは言えないのだけどね。

 結局僕のもとにアメリカ内戦の報告が来たのはすべてが終わったときだった。

 以下、僕が受け取った報告である。

 

 ■■■■■

 

 まず日本が本格的に動き出すよりも先にカナダ自治領が降伏した。

 アメリカ合衆国も耐えてはいたが、かなりピンチな状況だった。

 アメリカ共産連合国との戦線はロッキー山脈のおかげもあるなんとか防衛に成功していた。

 しかし、新しくできたカナダとの戦線での防衛には失敗していた。

 もともとさほど兵力も配置しておらず、要塞なども建てていなかったとことから、赤の津波に耐える事ができなかったのである。

 だが、アメリカ合衆国が致命的なダメージを受けてしまう前に日本の援軍がかろうじて間に合った。

 アメリカに上陸した大日本帝国は早速反抗作戦を開始。

 ソ連の戦線を食い破り前進を開始した。

 しかしすぐに攻勢限界に達してしまい、進行が停止した。

 

 もともと日本陸軍の数もカッツカツなのだ。

 オスマン帝国が中東の戦争で敗北し共産革命が起こったせいで中東一帯が共産主義に染まってしまったせいで中東の方にも日本は戦線を抱えてるのだ。

 人口がもともと多くなかった日本軍は質こそ高いものの数は多くないのだ。

 広大なアメリカの戦線を支えることなどできやしない。

 他の同盟国から援軍をもらうこともきつい。

 スペインが共産か、ドイツの植民地であるミッテルアフリカが分裂共産化したことでアフリカ戦線が劣勢。

 欧州での戦線ではドイツが覇権国としての維持を見せ、二正面作戦を強いられているのにも関わらず優勢だった。 

 しかし、それは圧倒的というわけでは決してない。

 同盟国はみんな自分のことで精一杯なのだ。

 特にイギリスなんかは結構やばめ。

 でも、日本には中国という人的タンクは手に入ったので粘ればなんとかなるかもしれないが、そんなに長い間戦争をしたくない。

 何かしらの手を打つ必要が有る。

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