第59話
体育祭が開催して一番最初に行う競技は全員が出る競技の大縄だ。クラス全体を2グループに分けて飛んだ合計回数で勝負する。僕が出るのは2グループ目だ。担当の職員の笛の音が鳴り響き1グループ目の大縄は始まった。1、2、と待機組も数えながら飛んてる人を応援する。制限時間は三分だ。
順調に飛んでってそろそろ3分立つだろう頃、縄のタイミングが少しズレ最後の最後で調子を落としてしまった。その結果、55回という記録で僕が率いる2グループ目へと バトンが渡った。
僕達2グループ目が定位置につくと審判役の先生の笛の音で飛び始めた。タイミング良く、縄を飛び最高記録を残そうと皆躍起になっている。そして3分後……僕達2グループは42回と1グループ目と大差ない記録を叩き出して合計回数96回と高得点を叩き出すことに成功したのだった……
☆☆☆
大縄やリレーなどの屋外で行う競技が終わり、昼食休憩がやってきた。今の点数は僕のクラスが一年の中では1番高い。賢人たち リレー組が頑張ったお陰だ。
僕はお母さんが待つ待機席へと向かい昼食後に体育館で行なわれるバレーボールに向けて英気を養う。今日の昼食はお母さん作の カツ弁当だ。僕は近くにいる如恵留ちゃんと賢人と団欒しながら弁当を完食する。
そして25分後、昼食休憩が終わり体育祭午後の部が始まった……
午後の部はバレーボールとバスケだ。
まず最初にバレーボールが行なわれる。今回のバレーボールはトーナメント戦だ。5回戦まで行う。試合時間は6分……担当の先生の合図と共に僕達の第1試合が始まった。
試合が始まると同時に僕はサーブを行った。僕の打ったボールはきれいに弧を描き 相手チームへと落ちていく。だが相手も練習をしているのだ。僕のサーブをきれいにレシーブしてくる。ラリーが続いたまま30秒程経ち、遂に戦況は変わる。相手チームのレシーブをチームの一人が上に上げたのだ。僕は
練習を活かして真上に飛んだ。顔の正面に来たボールは僕の手に当たり猛スピードで相手コートへと落ちていく。そして開始1分で僕たちは一点をもぎ取ることが出来たのだった……
それからは余り戦況が変わることがなく僕たちは1回戦を突破することが出来た。
けれど次が問題だ。次の相手は先輩である
2年生だ。行事が少なく先輩達とは交流が出来てないがこの戦いには勝ちたい。そんな思いを持ったまま、第2試合は始まった……
第2試合が終了して僕たちは9対1という大差で先輩達に敗北してしまっていた。僕たちは何度もレシーブやサーブを行ったがそれらすべてを先輩が跳ね返してきたのだ。いくら攻めてもカウンターをされたら無意味だ。
僕は悔しい思いを胸に秘めながら残りの3試合を観覧するのだった……
「なぁ、海里。先輩ってやっぱり強いんだな」賢人のその言葉に僕は答えた。
「うん。手も足も出なかったよ」やっぱり
先輩達は強いな……僕がそう思っている内にどんどん試合は進んでいく。そして全ての
試合が終わった頃、僕たちはグラウンドに 出て閉会式を行う。
☆☆☆
閉会式では得点の発表を行う。校長の
言葉で閉会式は始まる。まずは順番に特典の開示だ。僕たちのクラスは160点で一年の中では一番の特典だった。その中でも驚いたのは2年生の先輩達が3年生の点数を超えたという事実だ。歓喜の声や悔しい声が周りに響く中、閉式の言葉が紡がれる。
『これで、体育祭を終了します』
☆☆☆
体育祭が終わるとクラスのみんなで打ち上げをすることになっている。僕は天原夜空のアカウントで体育祭終わったツイートを投稿してクラスのみんなが居るところへと向かった。
結果的には悔しい思いもあったけど忘れられない思い出の一つにこの体育祭はきちんと僕の心に刻まれた。
僕が皆と合流して10分、打ち上げ会場のカラオケで体育祭打ち上げ会は始まった……
……………………………………………………
ということで毎日投稿4日目です。本当に
体育祭書くのが難しいです……一週間更新
ですが自分の環境的に明日で毎日更新は終了しようと思います。5日間ですね。次回は
久しぶりの小数点の番外編を書こうかなとも思ってます。お楽しみに。
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