第42話(Vオフィス×Vライブコラボ配信ノエル編)

コラボ配信当日、私、如月如恵留は放課後、家で配信用具の準備を行っていた。今日の

配信は雑談と質問箱を使った質問コーナーを予定している。今日の開始時間は午後6時。私はそれまでボイトレや同期達の配信をみて過ごした。そして幾時か時間が経った頃、

遂に悪食ノエルと鳥竜クワのコラボ配信が

始まる……


コメント欄

Vライブ推し:コラボ配信だ! 

ノエル様親衛隊‼:どんな反応が起きるかな…… まぁ、やばいこと間違いなしだ。

クワの民:そろそろ始まるぞ……

……………………………………………………

「くっくっく…… 家来たちよ!悪食ノエルなのじゃ!」我のその言葉で配信はスタートした。まずは我一人で喋りクワをこの聖地場所に呼び出す。「今回は我と違う世界から終焉の宴を行うのじゃ!! 来るのじゃ! 鳥竜クワ!」我がそういうと言葉とともに配信画面にクワが現れる。


「龍虎達!! 今回は我の先輩であるノエル殿の配信にお邪魔させてもらうのである!」

クワのその言葉で我とクワは今日の内容を 復習しながら配信を進めていく。


「今日はクワと一緒に雑談と質問、相談箱をしようと思うのじゃ! 相談、質問箱の

アドレスは画面の右上に貼っとくのじゃ!

家来たちよ…そして、龍虎の者たちよ…我とクワに聞きたい事を沢山書くのじゃ!」 我が言葉を発するのと同時に質問、相談箱には信じられない程の質問が飛び込んでくる。

我とクワはその中から順番に選び質問に答えていった。


『所見です……ノエルさんの好きな音楽を教えて下さい』まず我が選んだのは初めて我の配信に来てくれた所見の家来の質問だった。我は所見を歓迎しながら質問に答える。

 「うむ! 初見よ……よく来たのじゃ!

我の好きな音楽はクラシック系が好きなのじゃ!」我が質問に答え終わると次はクワが

質問に答えた。

 『VTuberになったきっかけは?』その

質問にクワは即答した。


「我がVTuberという世界に降り立ったのは Vオフィスの存在が強かったのである! 

我は元は古代の森林に住んでいたのだが、

ノエル先輩や夜空先輩やヒメナ先輩のおかげで我はVtuberというものを知り、この世界に立てたのだ!」勢いを込めて喋るクワに画面外のコメントには共感や歓声のコメントが溢れ出ていた。クワへの質問が終わると我は続けて質問に答えていった。 


『夜空たんを動物で表すと?』そのコメントに我は少し間をおいて答える。

「夜空はじゃな……動物で言うなら猫みたいな存在なのじゃ! 見てるだけで癒やされる……そんな存在が夜空だと我は思っているぞ!」我が言葉を言い終わるとクワはまたしても質問に答えていった……


そして我とクワが質問に答え始めて幾時がたった頃、我は終焉の宴を締める言葉を紡ぐ。


「家来たち、そして鳥竜達よ! 我とクワの宴は楽しめたかの? 画面の右にクワの拠点のアドレスを書いておくのじゃ! ぜひ見に行くのじゃ! それじゃぁ最後にクワに締めてもらうのじゃ!」その言葉でクワが言葉を綴った。

「今日は楽しかったぞ! 鳥竜達! それではまたなのだ!!」

クワのその言葉でVオフィスとVライブコラボ一日目の配信が終わった……


コメント欄

ノエル民:質問コーナーは良かったな……

しかもクワさんとノエル様が良い具合にマッチングしてた(笑)……

クワ民:それは同意見…… それに私の質問も読んでもらえた!!

ノエル様親衛隊:うわ……羨ましい……


……………………………………………………

「ふぅ……大変だったなぁ…」鳥竜クワさんとのコラボ配信が終わり私は素の状態でそう呟いた。信じられない程の質問の量が質問箱には届けられていた。その質問の中から私は時間内に選択しながら答えなければいけなかった。配信することは楽しい。一生続けられると言っても過言ではないと思う。でもそは

Vオフィスという大企業のお陰だ。私自身の力ではない。このまま投げやり配信活動をし続けてもきっと家来のみんなは悲しむ。ならいっそ活動を休止しようか? そんな考えが頭に浮かび消えていく。 これからどうしよう…… そんな独り言は私の心に穴を開かせながら響いていった……


……………………………………………………

「すいません、マネさん。これなんですけど……」僕と賢人の配信当日、僕は配信を

延期してマネさんの元へと向かっていた。その原因は今から約5時間前、僕が朝起きたときだった。僕のLineにノエルちゃんからきた一通のメッセージ。それが僕をここまで動かさせた。

『ねえ、海里くん…… これからどのように配信活動に臨んで行けば良いかな? 分からなくなって来ちゃったよ……』そんな普段のノエルちゃんじゃ有り得ないメッセージに僕は居ても立っても居られずにマネさんの所へと向かったのだ……


そして現在、僕はマネさんとノエルちゃんについて話し合っている。マネさんが言うにはノエルちゃんは一種のスランプのような状態になっているらしい。僕は直様、Twitterで配信延期の報告をした。


@天原夜空

#諸事情によりコラボ配信を金曜日に変更します。楽しみにしてた友達のみんなごめんね……

……………………………………………………

Side夜空

翌日、僕は如恵留ちゃんの家へと向かった。

如恵留ちゃんの家は一度来たことが有るから行き方は分かっている。僕はただひたすら同期達のことを思って歩いた。同期のみんなは友達よりも、そして家族と同じくらい大切な人達だ。それはこの業界に入って初めて知ったこと。僕は家族を救う、そんな気持ちで如恵留ちゃんの家の扉を開けた。


……………………………………………………

さて、ノエルとクワのコラボ配信でした。どうでしたか? 今回の話は如恵留ちゃんの 配信活動の苦悩がうまく描けたと思っています。次回が夜空とケンの配信だと思ってた方はすいません…… 今回も信じられないほど更新が空いてしまいました。 配信の話まではかけていたのですがその後の流れを書くのが時間がかかりました。


次回はメインではないですが少し、海里と乃恵留とのラブコメがあるかもです……

もしこの話が面白いと思ったらレビュー、フォロー、その他諸々してくださったら嬉しいです。





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