第35話
賢人Side
Vオフィスのコラボ配信が終わった翌日、
俺、新宮賢人はVライブの事務所へと呼ばれていた。 要件はコラボ配信についてらしい。 俺と同期二人が事務所へと集まると俺達のマネージャーである福村紗友里さんが喋り始める。
「三日後の火曜日。 Vライブ一期生全員でコラボ配信を計画しています。 どんな配信にしましょうか?」マネさんのその言葉で
鳥竜クワと深爪アイは自分の意見を喋り始めた。
「ゲームなんかはどうですかぁ?」
「雑談とゲームを兼ねるのも良いと思うぞ!」その意見を聞きながら俺は負けじと自分の思いを口に出す。
「ゲーム配信は良いと思います。 それと雑談ありも良いと…… 」俺のその言葉を受け、マネさんが言葉を綴った。
「それでは、三日後の配信はゲーム雑談と言うことで、公式twitterで広告しておきますね!」その言葉で俺達は解散した……
そして配信当日……
俺は配信の準備をして同期の二人に連絡した。そして午後四時俺たちの配信が始まった。
コメント欄
配信厨:Vライブ一期生のコラボ配信……
楽しみだな!
箱推し君:それは右に同じ……
天原夜空(公式)本当だね!!
米丸後輩:夜空たん!?
米丸1号:あっ、そろそろ始まるぞ……
……………………………………………………
俺達の配信は鳥竜クワの「お前たちよ!!」という一言で始まった。
まず俺が今日の配信の予定を手短に話す。
「よぉ! お前ら! 今回の配信はまったりとゲームを同期たちとしていくぞ!! 罰ゲームとかも要望によってはするからじゃんじゃんコメントしてくれよな!」
俺のその言葉にコメント欄は罰ゲームの要望で溢れ返った。
『一週間名前を敗北者に変える』
『黒歴史発表!』
そんなコメントがある中、俺達は配信を続ける。罰ゲームはマネさんに選んで貰う。その為最後までどんな罰ゲームを受けるかは俺たちも分かっていない。 まぁ、どんな罰ゲームが来ても良いように俺は勝ち抜いて見せるが………
俺がそう思ってる間にも、ゲームの紹介は続いている。今回の配信でするゲームは大乱闘コメットブラザーズ通称コメブラだ。これは俺の推しである夜空たんがやっていたゲーム。このゲームで今回は罰ゲーム付きの大乱闘を行う。
「それではゲームを始めようとしよう」と
クワのその言葉を受けてゲームは始まった。俺はリスナーの皆に声をかける。
「お前ら! 俺かクワかアイ 誰が勝つか予想してくれ!!」その言葉でコメント欄はまるで有名なスレかのようにコメントで溢れ返る。そして議論のようなコメントが白熱している中で俺達はキャラクターを選び、戦闘の舞台へと降り立った。
俺が選んだキャラクターはあの有名なアクションゲームのラスボスのグッパだ。このキャラは下Bがとても強い。そして相手となる
アイとクワが選んだキャラはマニオとクロスだ。 相手に取って不足はない。俺の画面に写った『games start!!』という文字が映りゲームが開始した。
今回のステージは戦場ステージ。 複雑なギミックはなく、ただ対戦者の技能が問われるステージ。そこで俺は攻めに出る。
横スマッシュでの三連撃…… 俺の経験上
この技を成功させれば俺の勝つ確率は格段に上がる。だが、相手は同期達、成功出来るかは運ゲーに近い。それでも俺は横Bを連打して技を発動させた。
その攻撃はアイとクワを吹き飛ばし残機を1減らすことに成功した。
「やられたわぁ〜」
「うむ! やられたぞ!」と同期達が喋る中で俺は挑発するような声を発した。
「かかってこいよ!! 負けないぜ!」
俺のその言葉で二人は覚醒したのか、この後の試合で俺は全く持って残機を減らす事が出来なかった。横スマッシュを打とうとすると下スマッシュで場外へと落とされ、一気に2機も減らされた。これで俺と同期二人との
残機の差は1差にまでなってしまった。
負けるのか? そう思いながら俺は最後に二人のうち一人は倒そうとコントローラーに手をかけた……
「You Dai……」その画面を見て、俺は
自分が負けた事を理解した。悔しいけど楽しかった。俺がそんな気持ちに浸っていると
マネさんが俺達同期に向かってコメントで教えてくれた。
マネージャー(公式):罰ゲームについてなんですが、これから一週間の間、毎日詩をtwitterにて投稿してもらうことになりました!!
そのコメントで俺は受ける罰ゲームを知った。俺が落胆していると同期の二人が俺を慰めるように話してくる。
「まぁ〜私はつよいですからね〜」
「そんな気負うことではないと思うぞ! 頑張ってくれ」今の俺にはその言葉も嫌味にしか聞こえん……
俺はそんな気持ちを持ちながらこの配信を終えるため言葉を綴った。
「リスナーのお前ら!! 今日の配信はどうだったか!! それとこれから俺が投稿する詩を見たら絶てぇに許さねぇから!
それじゃぁまたな!!」という俺の言葉で
Vライブ一期生のコラボ配信は終了した……
……………………………………………………
海里Side
Vライブ一期生のコラボ配信を見た僕は無意識に親友である賢人にREINを通じて連絡をとっていた。凄かった…… としか言えないこの感覚を賢人と共有したい……
そして1日後、僕と賢人との関係を揺るがすある事態が起こってしまうのだが、それは僕はまだ知らない……
……………………………………………………
ということでVライブ一期生のコラボ配信でした。どうでしたかと言う前に、更新が
2ヶ月以上遅れてしまいすいませんでした…… 近況ノートでも報告する予定なのですが、これから今より投稿が出来なくなると思います。理由としては受験が近づいて来てるからです。
時間があり作れたときには投稿しようとは思いますが、受験が一段落するまで待っていてくれたら幸いです。
次回は多分、物語が大きく進みます。ぜひお楽しみに……もしこの話が面白いと思ってくれたのならフォロー、レビューその他諸々してくださったら嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます