第32話(Vオフィスコラボ! 夜空編)

Vオフィスコラボ配信当日。僕は白夜ソウマを演じている白夜徹君に連絡を入れて配信を始める。


「友達のみんな! 天原夜空だよ!! 

ところで今日はとてもスペシャルなゲストがいるよ!! Vオフィス3期生。白夜ソウマ君です!! どうぞ!」僕のその言葉で

計画通りにソウマ君が話し始める。


「どうも、皆さん…白夜ソウマです。 今回は先輩であり、自分の推しでもある夜空たんとコラボ出来て嬉しく思っています。」その言葉で僕は今日の配信の内容を画面外の友達と星(ソウマ君のリスナーの呼び方)の

みんなに伝える。


「今日はね! このゲーム! マニオカートでソウマ君と雑談しながら配信していくよ!!」その言葉でコメント欄は様々な

コメントで溢れかえった。


米丸後輩:待っていました!!


米丸1号:それは同じく…… ソウマ君とのコラボはクソ楽しみだったわ……


白夜の星:天原夜空さんとソウマ様がどんな化学反応を起こすか……


白夜推し:それは同じ……


……………………………………………………

そんなコメントを拾って僕とソウマ君は言葉を綴った。

「まずは、ゲームを起動するよ!! ソウマ君はゲーム上手いらしいから、今回は喋りながら罰ゲーム企画をやっていこうと思うよ!」その言葉でコメントは賛成のような声が、ソウマ君は動揺した顔を見せた。それもそうだ。罰ゲームを受ける企画はサプライズで考えたものだったのだから。僕はソウマ君の動揺した顔を他所に、配信を続ける。


「罰ゲームは最後まで秘密だよ! それじゃあ、スタート!!」 その言葉で僕とソウマ君はスタートテープを切った。僕は自身の

ハンドルをきって進む。このゲームは戦略性が高い。どこでアイテムを取ってどこで使うか、その戦略が勝利を引き寄せるのだ。僕は自分が出来る全てを使いゴールを目指す。


「よし。」そんなソウマ君の声を聞いてふと画面を見ると僕が操作をしているワニオが

ソウマ君が投げたアイテムによって場外入りしてしまっていた。僕は

「えっ! いつの間に!?」と驚く声を上げてもう一度レースに復帰した。残り、2周。

この時点でソウマ君とは一周に近い差が出ていた。けど僕は諦めない。僕はアイテムを取ってゴールへと向かった。

……………………………………………………


「Winerソウマ!!」その音声で僕はソウマ君に負けたことを理解した。後輩に負ける

先輩って…… はぁ そんなため息が出そうになるが今は配信中だ。僕は悔しさを隠して言葉を綴った。


「友達のみんな! 今回の勝負で勝ったのはソウマ君だよ! ソウマ君に一言貰うね!」そう言ってソウマ君にバトンを渡す。


「えっと…… コラボしてもらったのにすいませんが俺が勝ちました。 夜空先輩の罰ゲーム楽しみにしていますよ?」その言葉で

コメント欄でも、『罰ゲームはよ』というコメントがたくさん見える。僕はそのコメントを拾って喋り始めた。


「今回、僕が受ける罰ゲームは……みんなに決めてもらうよ!」その言葉でコメントは沢山の罰ゲームで溢れかえった。その中からソウマ君とも話し合い罰ゲームを決める。


「今回の罰ゲームは一週間おやすみなさい

ツイートをする事に決定したよ!! どんなツイートをするかは僕が決めるからみんな楽しみにしていてね! それじゃあ、ソウマ君に聞きたい事とかを募集するよ!」僕がそう言うとコメント欄が質問で溢れかえる。


無名¥1000:ソウマ君の初対面の印象は?


白夜推し:¥2000 ソウマ君は夜空さんのことどう思っているの?


そんな多種多様なコメントがあふれる中で僕とソウマ君は順番にその質問に答えていった。


「まずは僕が答えるよ! ソウマ君の第一印象はねぇ、なんかクールな男の人みたいな感じかな? 支えてくれるような感じ……」僕かそう言うとコメントは共感のコメントや てぇてえので溢れた。僕は急に恥ずかしくなってソウマ君にバトンを渡す。


「ソ、ソウマ君はどうだった? 僕の初対面での印象は?」その言葉にソウマ君は答えた。

「俺が感じた印象としては思った通りの人だなと思ったな…… この世界に足を踏み入れる前、俺は夜空先輩の映像を見たことがあってな、その時思った可愛い。それを体現するような思いだったよ……」

ソウマ君のその言葉に僕は感激した。僕が配信を始めた頃から僕を知っていたなんて……


「ソウマ君ありがとう!! それじゃあそろそろ時間になったからソウマ君に一言貰って終わろうと思うよ!!」僕がそう言うとソウマ君が喋り始める。


「今回はこの場所配信に来れて良かったです。 それと、星のみんな!夜空先輩の配信も面白いから是非見てくれ!」

ソウマ君が言い放ったその言葉で配信は終了した……


……………………………………………………

コメント欄

米丸一号:凄かったな……ソウマ君と夜空たんのコラボは配信……


米丸後輩:それはマジで同感。しかもてぇてえ……


白夜推し:夜空さんとソウマ様が化学反応を起こしているわ……


……………………………………………………


ソウマ君とのコラボ配信が終わり、僕はtwitterアカウントを開いた。今回の企画で

決まった一週間おやすみなさいツイートをしようと思っているとふとソウマ君のアカウントが見える。 ソウマ君はフォロワー13万人を超えていた。僕はあまりtwitterというものに理解がないがそれでも13万人超えがとても多いことは分かる。流石ソウマ君だ。

僕はそう思いながらおやすみなさいのツイートを送信した。


『友達のみんな! また明日も会えるよね?

それじゃあ、おやすみなさい!!』


……………………………………………………

「流石だな、海里くんは……」私、如月如恵留は天原夜空と白夜ソウマのコラボ配信を

見てそんな言葉を漏らした。


ゲームをする所と雑談で別れていて飽きさせない。見る人を魅力させる。 コメント欄でも言っていたが本当に二人が化学反応を起こしていた。 ふと時計を見ると11時を過ぎていた。明日は学校でその後が後輩である

黒星アユとのコラボ配信がある。

できるだけ早く寝なきゃ……


私はそう思いベッドにくるまったのであった……


…………………………………………………………………………………………………………


ということでソウマ君と夜空のコラボ配信でした。どうでしたか?今回から一話一話、 おやすみなさいツイートを夜空がします。バリエーションも豊富なのでそこも見てくれた嬉しいです。


次回はノエルちゃんと黒星アユとのコラボ配信を書こうと思っています。もしこの話が面白いと思ってくれたのならフォロー、レビュー、その他諸々してくださったら嬉しいです。






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