元配信者の僕。VTuberになる!

俺は弟(二代目)

第一章

第1話

 三年前、僕は配信者を始めた。始めた経緯は自分の意思を主張したかったのが始めだったと思う。


 僕はある日YouTuberになろうと決意した。僕の長所なのか決意したら早かった。


 すぐさま機種を買い、チャンネルを作った。初配信は緊張してあまり喋れなかったな。何を話せば良いかが理解できずコメントで笑われたりしたっけ。けど僕のYou Tubeを見てくれてるリスナーさんのおかげで僕のチャンネルはチャンネル登録者数約18万人を超えることができた。

 本当に信じられないけどそれも今日で終わりだ。

 今日僕は、You Tube活動を引退する。中学生の頃からやり始めた活動に幕を下ろす。この配信をしようとした時、僕は泣いた。


 今もまだ目がチカチカしている。

 そして遂に僕はハンカチをポケットに入れ未だ3人しか居ないクラブのメンバーに

 向けて配信を始めた。


『みんな! 今日はね、伝えたいことがあるんだ。』

 僕のその言葉でコメント欄は少し騒がしくなる。


 名もなき天星の民. なぁ、今日何かあったっけ?


 名なしの天星民.多分ないと思う。もしかしてコラボか?! 


 天星様推し.ワクワク、ドキドキ、天星様はどんなことをしでかすんだろう?



 そんな事をコメント欄で言っていた。

 そう思うと少し申し訳なく思える。けどもう決めたんだ。僕は出来るだけ最初の頃と同じように視聴者さんに向けて言う。

『申し訳ないけど、僕天星は今日を持ってYouTuber活動を終了します!!」

 僕のその声で再びコメント欄は

「 何で?」と言うコメントで溢れかえった。

 僕はまた泣きそうになる。もう配信前に泣いたはずだったのに……僕は泣きそうになるのを我慢してその経緯を視聴者の皆に伝えた。


『理由は僕がもう高校生だからです。僕がYouTuberとして活動する期間は高校生になるまでって僕の家族と決めていました。だから僕は入学の準備もあるので活動を終了するのです。だから皆! 僕が最初の配信の時、戸惑っていた時に助けてくれてありがとう。 お金を払わないと入れないメンバーになってくれてありがとう。そして僕、天星official物語を支え…くれて……ありがとう!』


 僕は泣いていた。最後なんか誰が見てもわかるくらい泣いていた。コメント欄でも悲しむ声がコメントされてる。


 けど僕は無理矢理涙を乾かして今日の企画を執り行った。まずは『泣いちゃったけど、今日の企画いくよ!』

 コメント欄は「おー!」などのコメントで溢れていた。やっぱり悲しい。けど僕は泣かないように頑張った。

『僕が卒業するから最後にみんなからリクエストして貰った歌を歌うよ!』

 その時コメント欄でいろんなコメントが流れた。凄い、曲がいっぱいだ。僕はその中から一曲を選んで定位置についた。そして歌い始める。



『白い光の中に 〜山並みは萌えてぇ〜   遥かな空の果てまでも 〜君は飛び立つ〜』

 これは卒業式で定番の歌だ。昨日の卒業式でも歌った。


 卒業式では泣かなかったのに知らぬうちに涙が出ていた。配信中は涙を拭けない。僕は泣きながら歌い続けた。そんな僕を見てまた

 メンバーの皆はコメントを残してくれる。そのまま僕は歌いきって今日の配信を終えた。


 配信を終えた僕は自分の部屋から出てリビングへと向かった。所で僕の名前は

「天津海里」だ。チャンネル名も自分の名前とかけて天星official物語にしている。


 僕がリビングへと向かうともう食事が用意されていた。僕はお母さんと一緒にご飯を食べる。もう配信者として活動出来ない……

 そう思うと、何故か美味しいはずの夕食が味がしないように感じた。………


 それから少しが経ちもう「天星official物語なんて」言葉がなくなってきたこの頃に、僕は高校生になった。やはり情報はすごいもので、僕がYouTuberとしての活動を辞めてから一ヶ月も経っていないのにもう今はVTuberと呼ばれる配信者が出てきている。

 僕の推しはVTuberの「咲桜ウメ」ちゃんだ。名前が可愛く、声も萌える! 昔配信者だった僕も今はただVTuberである彼女達を推すリスナーになってしまっていた……


 所がある日、僕の目の前にある広告が届いた。それが僕の運命を変えることになるのを僕自身はまだ知らない……





 注※ 主人公である海里はまだ声変わりはしてません。そこんところよろしくおねがいします。……

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