第二十四章 嘘つきな男たち
第二十四章 嘘つきな男たち
もう一つの事件は
この二つの事件の他にも
この三つの事件に共通して
雨の日に犬の散歩をしていた男性が発見者だった。
勤め先だったホストクラブに聞き込みをするまではこの
だが
「こんな時間にお呼び立てしてすみません。」
「明日も仕事なんです。何なんですか?」
私は
「電話でお伝えできれば良かったのですが、オフレコの話でして。私も
「一体どんなお話を聞かせて頂けるんですか?」
私は背もたれに寄りかかりながら尋ねた。
「
私の
「良かったです。」
「本当に良かったのでしょうか?」
「
「そうだったんですか。」
「
「本は
私は
「入っていましたよ。」
「それで返したことにはならないのですか?そもそもあの本は
私がそう言うと、
「あの本はどなたのものなんですか?」
「元はサンスクリット語の第一人者だった亡くなった
「つまり本はあなたのものというわけですね。」
三上が確認した。
「ええ、まあ。そういうことになるんでしょうか。」
私が貸したのだから、まずは私のもとに返って来るのが
「一応の確認ですが、二冊とも
「二冊?一冊のはずですが?」
私がそう言うと、
「ホテルの
「何で二冊もあるんでしょう。」
私は
「さあ。」
私も分からないのだから
「おそらくは一冊は
「
少し考えてから
「いいえ。」
「
「やましいことでもあって連絡できないのでしょうかね?」
「
「正直なところを言いますと、まだ
「
私は尋ねた。
「
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