第十七章 三人の刑事
第十七章 三人の
明け方にも
「
「起きた?相手して?」
「眠い。」
そう言って断っても
お互い
次に目覚めると、時計の
私は起きて朝食を作ることにした。だがその前に、
私がシャワーを浴びてコーヒー豆を
「おはよう。これ着て良かった?」
ダイニングに父の服を着た
「おはよう。うん。少し小さいけど良かったら着て。朝食作っているけど、あと十分くらいかかるから先にシャワー
「うん。」
目玉焼きがいい具合に
「どうぞ。」
私はコーヒーをマグカップに注ぐと、
「ありがとう。」
「朝ごはんこれで足りる?」
私は自分と同じ量しか準備しなかったが、
「うん。十分。いつもは食べないから。」
二人共朝食を食べ終えてのんびりコーヒーを飲んでいた。今日はこれからどうするのか、何時に帰るのか。そんな話題を振ろうかと思っていたところに、インターホンの音が響いた。
「誰だろう。」
日曜の午前中にこの家にチャイムを鳴らすなんて。私は
「はい。」
「
警察だった。この近くで事件でも起きたのだろうか。それとも魔女っ子の件だろうか。
「少々お待ち下さい。」
私はそう言って、インターホンの通話を切った。
「警察が来たの。ちょっと話して来る。」
「分かった。」
言ったのはそれだけだった。
玄関先に出ると、三人組の刑事がいた。刑事だと分かったのはその中の一人が
「何か?」
私は
「
「会いました。」
私は
「お一人でお会いに行かれましたか?」
「いいえ。インド
心配になって自然と
「そうですか。何時頃別れましたか?」
「お店にいたのは二時間くらいだったので、午後二時には。」
「では・・・」
「立ち話も何だから、上がってもらえば?」
家の中から
玄関にはスリッパが人数分用意され、ダイニングテーブルにあった皿もきれいに片づけられていた。
「どうぞ。おかけ下さい。」
私はそう言って
「どうぞ。」
「あっ、
呼ばれた当人はもちろん、私も二人の
「あっ、すみません。知り合いだったもので。」
私も声を上げた
「あっ。」
「
「
「はい。すみません。」
「じゃあ、このコーヒーは俺が。」
「
「お付き合いしています。アリバイの
「では質問の続きを。店で
「駅の
「ご自宅に帰られたのはいつ頃ですか?」
「午後の四時か五時だったと思います。」
「ご自宅に帰られた後、外出は?」
「ずっと家にいました。」
私がそう答えたところで、二人の刑事が視線を送り合った。次の質問が重要なのだと分かった。
「深夜から明け方にかけてどちらにいましたか?」
「家で寝ていました。」
「そちらの方もご一緒に?」
「はい。」
私がそう答えると、三上は
「以前、お店の方でお話をお伺いさせて頂きましたね。」
「はい。」
「確か、
「はい。」
「
「深夜零時前後に。それから今までずっと一緒にいました。」
「そうですか。」
「
「あのう、
私は心配になって思い切って尋ねた。
「
「おい、失礼だぞ三上!」
もう一人の刑事が
「
横で話を聞いていた
「これで失礼します。」
「ねえ、
「前に
「
「病院から抜け出したって言っていたから。」
「そうなんだ。」
私は
「これ
「違う。たぶん
「私、追いかけて来るね。」
そう言って、家に一人
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