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リソース課金型メタバースシステム_VMMMX_開示向け準備資料_社外秘_20XXMMDD_fix_update2_final_追記アリ

文書名: リソース課金型メタバースシステム_VMMMX_開示向け準備資料_社外秘_20XXMMDD_fix_update2_final_追記アリ

文書番号: 257890

文責: 社内匿名In-house anonymous

公開範囲: 社外秘 レベル75 ラベルR パリティON


■メタバースの概況

 20XX年、メタバースシステムはユーザー独創性発露の爆発的広がりや、データ形式の標準化、収斂により、UGCコンテンツデータの蓄積とリレーが重要視されることとなりました。

また、近年は低廉な通信環境(安定的であれば5Gでも可)へのクラウドレンダリング技術(バースト描画システム)の発達により、一般的なユーザー端末間の計算能力差はほとんど無視できる状況になりました。


 このような背景から、当社はバースト描画システムをベースとしたクラウドリソース課金型メタバースシステム「VMMMX」を開発・リリースいたしました。


■VMMMXについての状況の確認

 VMMMXはメタバースの全世界人口普及を目標に掲げ、20XX年にリリースされました。

VMMMXは以下5点のような特徴があります。


1.コンテンツデータの蓄積とリレーに特化し、コンテンツ売買の機能をシステムとして保持していない

(一般に普及しているファイル形式にはほとんど対応しており、利用ユーザー間では利害関係の無さからどこで買ったものでも使える安心感があると見られている)


2.バースト描画システムによるクラウドレンダリングを採用し、一定程度の通信環境があれば、ユーザー端末の計算資源をほとんど必要としない

(ユーザーディスプレイ環境の平面立体、投影型・一人称三人称を問わない)


3.いわゆる基本無料制を採用しており、アカウント作成した時点で、ごく小さなバースト描画システム計算資源が割り当てられる

(VMMMX運営が試算する1ユーザーが最低限自分の初期アバターを描画できる程度のものが割り当てられる。また、状況により無料割り当て分は変動することが告知される)


4.バースト描画システム計算資源への課金(月額課金)により、ユーザーに割り当てられる計算資源を増加させることができる。増加させたバースト描画システム計算資源は、課金ユーザー自身の描画計算資源のみならず、自由に割り振りを変えることができる

(家族・友人などの他ユーザーへの融通、特定グループへの分配、特定エリアのオブジェクトに対する計算資源への融通、等)


5.バースト描画システム計算資源への課金は、従来のメタバース・MMOにおける美麗なアバター本体・アバター用アクセサリ・シェーダープログラム・ハウジングシステムの土地並びに建物の取得と維持、これらへの課金導線を複合・統合したものと考えられる


 これらの特徴からVMMMXは多数のユーザーの支持を受けており、最新のデジタルの日恒例動向調査によれば、現在は全メタバース人口のうち6割程度のシェアを持っているとされています。

(※複数のメタバースに並行して参加しているユーザーが多数いることを考慮する必要があります)


 リリースからnヵ月でのシェア半数突破・トップシェア奪取は驚異的なものと受け止められています。

 特に、VMMMX自体がコンテンツ課金システムを持たない点がコンテンツ制作者・流通者・利用者から唯一無二の中立的な存在であると評価されています。これにより制作者並びに流通者が集うことで、利用者がさらに集まり、制作や流通が促進される、理想的なサイクルが実現されています。


■VMMMXにおけるグループ機能

 VMMMXは階層構造を持たないごくシンプルなグループ機能を有しています。

(※多階層構造は作成できないため、会社や組織のヒエラルキーを再現するような使い方は難しくなっています)

 グループ内コミュニケーションだけでなく、課金計算資源の割り振りをグループ単位でも行うことができるため、知り合いや同好の士にとどまらない、多種多様なグループが存在しています。


 例えば、以下のようなグループが存在しています。


* 各コンテンツ開発者とその愛好者によるグループ

* 各コンテンツ流通者とその利用者によるグループ(サポート対応窓口を兼ねる)

* コンテンツ開発に関する互助会グループ

* 特定のアクティビティ・コンテンツを愛好するグループ(アクティビティ・コンテンツ提供元が公式グループとして運用する例もある)

* 特定の趣向・嗜好に関するグループ

* 無料計算資源内での表現を模索する制作者とその好事家のグループ(Low Rendering Resourcesから、LRRやローリソなどと称され、年代問わず一定割合存在するとされている)

* 階層構造が無いことから、教義の普及を主とした宗教グループ(既存のみならず、VMMMX内で新たに発生した教義もある)

* メタバースの利用とバースト描画システム計算資源を基本人権的にとらえ、無料で割り当てられる計算資源ではそれを満たしておらず、是正しようとする団体(具体的な行動として機材支給と計算資源のグループ内融通による社会福祉活動か、当社へのデモ活動をするかはグループによって分かれる、NPO,NGO等も含む)

* 計算資源の融通にとどまらない、noblesse obligeノブレス・オブリージュの体現を目的とした篤志家によるグループ

* 一時的な計算資源融通を利用した商品・広報キャンペーングループ(※イベントやコンサートなどで特定コンテンツのために特定時間に特定エリアで計算資源を大量に使う場合は、ビジネス向け窓口を介しての計算資源課金プールを別途利用)


 もちろん、これらは一部にすぎず、当社が把握できていないほどに多様なグループが存在していると考えられます。(※特定グループへの公での言及については高いリスクを含む場合があることから慎重さが求められます、具体的には当社員行動規則に沿った相談・行動・言動を心掛けてください)


■各種報道にある事案(以下、本件)に対する対応について

 本件以外にもVMMMX計算資源の融通を強要する事態がVMMMX内にとどまらず、基底社会(現実社会)、競合メタバース、SNSなどで発生しているとの報告が従前から上がっています、各地の警察機関、並びに事案関係者代理人とみられる弁護士からの問合せも増えている実態もあります。


 また、バースト描画システム計算資源への課金は、形式的に規約的にも当社からの貸与の形で処理していますが、昨今は財務当局、税務当局からのプレッシャーが増しており、財物やそれに類する新たな財産的価値や課税対象へと位置付けられる可能性が生じています。

 この点はまだ報道されるに至っていませんが、観測気球として早晩報道されるものと考えられます。(※当社開示前の報道への言及についても当社員行動規則に沿うようにして下さい)


閑話休題。


 本件に対しては、速やかな詳細な調査とその公表、誠実な謝罪を行う必要があるでしょう。

必要であれば規制や補償も厭わずに行うべきです。本件は適切な対応を行わないこと自体が大きな損失につながる恐れが強くあります。


 対応による特別損失などの計上は織り込み済みであり、VMMMX全体のバースト描画システム計算資源増減の仕掛けと仕組みの暴露が避けられれば、痛い腹が探られなかったということで、運営上・経理上何ら問題は生じることがありません。

(計算資源の増加ルーティンについては、VMMMX事業決済稟議6788号添付資料「事業計画書37890号」をご確認ください)


 開示・発表に際しては、CEO指揮の元、広報部PR課、同SNS課、グローバルリレーション室連携の上、ご対応下さい。


以上。


本文書におけるミームパリティキャラクター列

||:VMMMX描画計算資源増減仕掛仕組暴露必避否惹不疑念興味強態度必零其為事案対応確実詳細調査公表誠実謝罪巳:||

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