寂しがり少女の朗らかな日々
@seek-to-love
独白
我や(俺は)。
死ぬような目を、死ぬ危険のないことを通して経験したんだ。そう何度叫びたく思い続けてきたっけが(だろうか)。
よそから見れば些細なことかもしれないけれど。幼少から、我は至極冒涜的な経験をしてきたのだ。
用を足す習い(トイレを使う練習)の時、母に信じてもらえず、後ろに立たれて下を脱がされ、股をつままれたまま済ませたときなどは、全くこれ以上ないくらい冒涜的な心地を得た。
以来、母親から与えられる愛情の良さとは、この背徳感にあるのだと途轍もない思い違いをしてしまったのだよ。
比べ返せば、父などは、よちよちいいこいいこ……、と軽んじつつ、甘やかすばかりで本当には愛してはくれなかった。
本人は至って本気で愛をくれようとしていたのを知ったときは、どんなにやりきれない気持ちだったか。
我が生初の敵として見なかった場合、彼の心中を思い量れば誠にいたたまれない心地がする。
ああ、惨い。
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