第15話 回想2
俺は超能力者を演じることにした。
それは手をかざすと鏡が曇る能力である。
これはお風呂場で鏡に手をかざした時に思いついた。
言わずもがな、その時鏡が曇ったのは湯船のお湯のおかげである。
そしてそれを演じている時、転校生が来ることを知った。
俺はその転校生に「拍手したら世界が滅亡する能力」を授けた。
授けたと言っても、妄想の中でだが。
クラスメイトが俺に気を使って転校生にいろいろ説明しているのも実は知っていた。
それで、セイキンデス(セイクリッドドラゴンキング デストロイングプリンセスは歴とした彼女の本名である。)が俺に気を使ってくれていることも。
しかし、妄想の中ではそれを無視した。
だって、そっちの方が楽しいだろ?
それからの日々は楽しかった。
毎日が充足できた。
……そんな彼女にこんな気持ちを抱くのは仕方のないことだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます