第3話 出会いは突然訪れる

俺、田中太郎は学校への道を走っていた。

「このままじゃ遅刻しちまう!」

額に汗して走る。


そんな時、ふと、俺の目の前に曲がり角が現れる。

「ふっ、もしかしてこの曲がり角から美少女が飛び出してきて、ぶつかったりしてな」

そんなことを考えながら曲がり角へと走る。


すると、突然、その曲がり角からはある影が出てきた。

(お?ラッキー、美少女かも)

そう言った魂胆でスピードを緩めず進むと……


黒々とした車体が見えた。

車体……?

「でらぶべしっっっっっ!」


俺は見事車に轢かれた。

俺の体は宙を舞う。

そして……


俺は轢いてきた車の車体の上で座禅を組むように着地した。

俺は痛さのあまり泣きだそうとした。

しかし、俺は見てしまったのだ……

車の後ろから、心配するように俺の方を見る美少女がいることに


「まあ、こんな感じか」

俺はさもこれが当然かのようにふるまった。

……めっちゃ痛いけど。


すると美少女は感心したかのように拍手をくれた。

まあ、美少女から拍手をもらえたってことで——


隕石ドゴーーーーーーン!

地球パッカーーーーーン!

……世界は滅亡した。

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