お嬢様がSNSを使ったら

野口マッハ剛(ごう)

プロローグ

 春の夕刻、千重は自分の部屋でへとへとになっている。学校と社交に、かったるい気持ちでいっぱいで、フカフカの広いベッドに倒れ込んだ千重。


 千重はお金持ちのお嬢様。毎日が倦怠。可愛らしいクマのぬいぐるみを抱き寄せる。それと携帯電話も。千重はこんな毎日にどんな意味があるのだろうと心ならずも笑顔を人々に見せていた。


 片手にクマのぬいぐるみ。もう片方の手に操作中の携帯電話。千重はぼんやりとSNSのアプリを見つめている。ちょっと始めてみようかな、千重は何気なく自分の名前、チエで登録する。それと、疲れた、そうアプリで発信する。千重は何かを待望する。


 ピコン。千重は携帯電話のアプリの画面を見た。


『愛している』


 千重は突然の返信にびっくりする。相手の名前はマイケル。千重は携帯電話のアプリを閉じる。それと、千重はドキドキが止まらなかった。なんなのだろう、千重はそのまま広いベッドで眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る