第8話 謎のご当地ソングを教えられかける

 不動産仲介業者へ行くと、とりあえず内見でもしますかという流れになり、宅建士の資格を持っているという(普通は持っているものなのかもしれませんが)スタッフさんから、社用車で案内してもらったんです。


 同志社大学卒ということで、「京大にはあと〇点足りなかったんですよ~」という素敵な学歴自慢(コラ)が炸裂したりしました。


 「秋田って何があるんですか?」と聞かれ、「どういう意味だ?」とか考えていると、それを悟ったのかすかさず、「有名人って誰がいるんですか?」と、質問を変えてきおったのです。


 もやもやしながらも、「佐々木希とかですかね~」と答えると、「ああ、知ってます!」というやり取りに。


 ちなみに多目的事件よりもずっと前のことになります(コラ!)


 おほん。


 物件に着くと、部屋は12帖あって、場所も中京区としては閑静なところ、家賃も手の届くところでしたから、ここに決めますという流れに。


 知人の体調が崩れ、この話自体はのちになかったことになるのですが、とりあえずこのあと、仮契約をすることになったんです。


 帰りの車中でのことでしたが、そのスタッフの方が、なにやらご当地ソングを歌い出したのです。


 四条烏丸付近の「町の名前」の覚え方という内容だったと思いましたが、時間の関係であとで教えてくれるという流れに。


 横溝正史の「悪魔の手毬唄」とか好きですし、興味を持ったんです。


 それといっしょにするのは地元の方にとり、失礼かもしれませんが(汗)


 結局教わりそこなったので、ごぞんじの方がいらっしゃいましたら、ぜひご教授願えないでしょうか。


 京都の方がこのエッセイを読んでいたら、ご立腹なのではと不安ですが(汗)


 そんなこんなで店舗をあとにし、ぶらぶらとその辺を散策していたんです。


 突然、六角堂が姿を現したり、いかにも京都っぽい感じがして、興味深かったです。


 飛騨の匠が作ったというやつですかね?(違うか)


 場所の名前は失念してしまいましたが、わが母は市場のにぎわいと品物の豊富さに目を輝かせておりました。


 そうやっているうちに無事二日目も終わり、あとはホテルで休もうかというとき、知人からメールが。


 なんでも、仕事終わりにいきつけの小料理屋で一杯飲もうとのこと。


 これは断る理由がありません。


 母はホテルでのんびりしているというので、知人と待ち合わせ、暗くなってきていた通りのわきにあるくだんのお店へと、いっしょに入ったのです。


 次回はそのときのお話でもしたいと思います。


 トラブルがあったわけではありませんが、とても楽しめる時間となりました。

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