第16話子供が出来た

子供を妊娠しているのが、分かった。

一人で育てようと。

でも、彼氏結婚してくれと。

嫌だと思った。

実家には帰れない。

彼氏に背負わされた借金は、100万ちょい。

市役所に相談しにいくと、病院は指定になるが国がお金を出してくれる制度があるみたいで、私はそれを利用する事にした。

手元にあるのは、へそくりの28万

まだ、仕事辞められない。

私は妊娠8ヶ月まで仕事をして、51万まで貯めた。束縛されるのはやだ。

ギャンブルもヤダ。

彼氏の親にも、認知しないと脅されて籍を入れる。出産1ヶ月前。

陣痛の中、お弁当を作り、とろろ昆布うどんを作った。

陣痛とは、思わなかった。

無駄なお金を渡したく無かったから。

根性は、陣痛には通用しない。

うどんを食べ終わった彼氏?旦那か、旦那に病院連れて行ってと言ったら、ゆっくり歩きながら階段降りるので背中を蹴ってしまった。自分でも野獣かな?と今になって思う。

車に乗せてもらったけど、私にはトロイ感じがして。

「もっと急いで。痛いー。何分間隔?」

「大丈夫、大丈夫」

お腹が、張って痛くて。

「産まれるよー」

って叫んでいた気がする。

陣痛室に座らされて、もう9cm開いていて

お産する部屋に連れて行かれて。

破水して、30分位かな?

先生も走りながらやってきて。

「間に合った」

と。旦那は、まだ連絡をしている途中でこんなに早く産まれると思ってなくて、咄嗟に出た言葉が。

「嫁さん、今入ってばかりで。まだ、産まれてない」

看護師さんは、赤ちゃんを連れて行って旦那に渡す。

震える手で抱きしめる。

親になったんだな。

不思議。

家庭を作ろう。

1週間入院した。

初めは、正直愛情は無かった子供に対して。気がついたら、可愛いくて、可愛いくて。

実感が無かったんだと。

1週間ぶりに、旦那のおばあちゃんの家に帰る

旦那は原因不明の病気で、そのストレスを全て私にむけてくる。

殴られて、体は背中やお腹や脚は痣だらけ。

見える所には湿布を貼り。

退院して、横になる暇も無くて殴られて、命令されて、宗教に入らされて、1日5食ご飯を作り。母乳をあげて。

気が狂いそうだった。

思考も低下して、お前が悪い。

朝の五時まで寝かせて貰えない。

私が悪いのか。

旦那のお母さんに、大きい病院を紹介して検査を受けて貰う事に。

同時に生活保護の話も出ていて、引越し業者も頼まず、K自動車に荷物を何回も運びいれて引越しした。

親にはそれぞれ75000円借りて、旦那が返すと言った。まず自分の親に。

私は無いお金を捻り出して渡した。

それは旦那の、パチスロに消えた。

ちなみに、旦那の病気はC型肝炎。

義母には私は

「友達の奥さんは感染して、亡くなったけど貴女なら大丈夫」

その時2人目を妊娠していた。

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