第3話差別
昔は今と違って離婚なんて、本当になくてそれだけで遊んじゃいけないみたいな、感じだった。初めて引越しした家は、床に穴が空いていて、びっくりしたけど後日不動産会社のミスだと分かった。で、文化住宅は二度と住みたくないなと。今は分からないけど壁が薄くて、自由がないみたいな感じで。
母は本当に夜の仕事が好きな人。
弟は無口なタイプで、私もやることもないから、ボーとテレビ見たり星空みたり。
夜空見るの好きになった。
静かな夜
凄く幸せだった。
叫び声も、救急車も来ない。他人も来ない。
貯めていたお金で、夜に来る焼き鳥の屋台で1本買うのがたまの楽しみで。
保育園が嫌だった理由。
お昼寝とか、全部決められるのが嫌だった
多分その頃から束縛が嫌だったんだと思う
殴られようが、蹴られようが絶対に行かなかった。1番嫌だったのは、保育士が牛乳と粉ミルクを間違えてから、牛乳はトラウマで飲めない。寝ていて酔っ払ったお母さんがいきなり屋台の焼き鳥連れて行ったり、楽しい思い出もある。そして、カレーが一時期苦手だったのは、カレーライス、カレーうどん、カレーそば、カレー焼き飯。
今では好きなんですが、母もそれだけ大変だった事は理解している。あまり家に居ないので本当に自由で楽しかった。
いつからか、お母さんと呼べるようになった。何故だろう?
ただ、家に男の人を連れてくるのはやめて欲しかった。男性にはご馳走。
それに比べたら、質素なご飯。
辛かったな。
女なんだね、死ぬまで。
子供の前ではやめて欲しかった。
気がついたらお母さんってイメージは亡くなった。同居人って感じかな。
殴られても、罵倒されても、平気な自分がいた
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